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国産ロケットの父 糸川英夫のイノベーション 単行本 – 2024/2/15
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我が国の宇宙開発を担うJAXAのルーツを遡れば、戦後ゼロからロケット開発に取り組んだ東京大学の糸川英夫研究室に行きつく。本書は、日本の宇宙開発の父で、次々にイノベーションを生み出した天才・糸川英夫(1912~1999)のイノベーター人生に焦点を当てた評伝である。
以下は、本書「はじめに」から。
「2003年5月に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」が、長い苦難の末、小惑星「イトカワ(ITOKAWA)」に着陸してサンプルを取得した後、2010年6月13日にオーストラリアのウーメラ砂漠に無事帰還したのだ。世界初の地球・小惑星間の往復飛行の達成であり、世界初のサンプルリターンの成功として、大きく報じられた。(中略)「イトカワ」と命名したのは、糸川さんがかつて所属した東京大学宇宙航空研究所(現JAXA)の後輩たちだった。「はやぶさ」が打ち上げられて3カ月後の2003年8月のことだ。」
第Ⅰ部 イノベーター糸川英夫の生い立ち
第1章 鳥居坂教会とアクロバット飛行
第2章 逆さ文字と手のひらの法則
第3章 ベートーベンとリンドバーグ
第Ⅱ部 反逆のイノベーション
第4章 東京帝国大学工学部航空学科
第5章 反逆から生まれた一直線の翼
第6章 鍾馗・九七式艦攻とイ号爆弾計画
第Ⅲ部 宇宙開発への道――バイオリンからペンシルロケットへ
第7章 ヒデオ・イトカワ号
第8章 国産ロケット打ち上げ
第Ⅳ部 人生のイノベーター
第9章 焼き鳥の串と『逆転の発想』
第10章 種族工学研究所と人生24時間法
- 本の長さ236ページ
- 出版社日経BP
- 発売日2024/2/15
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.1 cm
- ISBN-10429600185X
- ISBN-13978-4296001859
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商品の説明
著者について
大学退後、IT企業を起業。イスラエル企業の日本進出などに携わり、現在はCreative Organized Technology LLCのGeneral Manager。著書に『仕事を減らす』(サンマーク出版)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2024/2/15)
- 発売日 : 2024/2/15
- 単行本 : 236ページ
- ISBN-10 : 429600185X
- ISBN-13 : 978-4296001859
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,451位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 34,212位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
岐阜県生まれ。故・糸川英夫博士の主催する「組織工学研究会」が閉鎖されるまでの10年間を支えた事務局員。Creative Organized Technologyを専門とするシステム工学屋。
大学をドロップ・アウトし、20代には、当時トップシェアのパソコンデータベースによるIT企業を起業。 30代には、イスラエルのテクノロジーを日本へマーケット・エントリーすることに尽力。日本のVC初のイスラエル投資を成功させる。 40代には、当時世界トップクラスのデジタルマーケティングツールベンダーのカントリーマネジャーを10年続ける。50代からはグローバルビジネスにおけるリスクマネジメント業界に転身。60代の現在は、Creative Organized Technology LLCのGeneral Manager。
ほぼ10年ごとに、まったく異質な仕事にたずさわることで、ビジネスにおけるCreative Organized Technologyの実践フィールドを拡張し続けている。
主な著書『国産ロケットの父 糸川英夫のイノベーション』(日経BP)、『仕事を減らす』(サンマーク出版)、『あたらしい死海のほとり』(KDP)、Creative Organized Technology研究会をnoteにて主催。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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糸川英夫先生の発想は、実際に問題に対峙されて悪戦苦闘して編み出し、再現可能なことを言葉にされていらっしゃいます。
糸川先生の人生における色々な局面が書かれていていますが、皆さんが臨場感を持って読まれる部分が今必要部分と言えると思います。
こう申し上げることが出来るのは私が糸川英夫先生のお考えを参考に思考し行動してきたからです。
参考になればありがたいです。
飛行機やバイオリンの設計、ロケット開発などおよそ10年ごとに異なる仕事のプロになった糸川英夫はまさに人生のイノベーターだと思う。このようなイノベーションを生み出すことができたのは、「手のひらの法則」「反逆の法則」「物語共有の法則」の3つの法則という原理が糸川英夫の人生にはあったからだ。
本書を読んで、糸川英夫のように著者の前作「仕事を減らす」でも詳しく紹介されていた「人生24時間法」を活用して、生涯学び続けたいと思う。
著者田中さんは、今の時代だからこそ多くの方に、特に若い方達に糸川さんという人間を伝えるべきと考えたのだと思います。
時代をどう捉えるか、どう開発を進めるかなど組織工学の手法を紹介しながら糸川さんの人生を辿る事が出来る著作になっています。
中高生にも是非読んでもらいたい本です。
日本人先駆者の予告活動があった過去など、今こそ読み返し今後を鑑みる価値のある書物
国産ロケットの父といわれる糸川英夫さんの誰も経験したことが無い事にチェレンジする姿勢や、困難な課題に取り組む際も人間としての本質を大事にしていた姿が、いくつ物事例をもとに紹介されていて大変勉強になりました。
糸川先生を知るベテラン世代の方はもちろん、現在研究開発に関わっている方には新たな発想の切っ掛けを得られると思います。
そのニュースの中の一つに「国産ロケット」だの「ペンシルロケット」だのというニュースが有り、それで糸川秀夫という人物を知った。後に戦前に軍用機開発や誘導爆弾の開発にも関係していたと言うことも知りました。
本書でバイオリンの理論開発にも携わったということを知りましたし、本人が多方面に興味を持っていた事実を知りました。また1分野に大体10年関わると後身に譲ってしまうと言う事実も知ることが出来ました。
そうした事実を知る事が出来る貴重な本だと思います。
国産ロケットの父として知られる偉人であるが、オイルショックやバブル崩壊の予知もされていたことは存じ上げなかった。
また、才能を持つ子供を育てる親の観点からも学びが得られる。
映画 オッペンハイマーやインターステラーと併せ、頭の中で映像化して読み返したい本である。