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『東京近郊の鉄道網を完全把握したい!』② -池袋は埼玉の植民地?-

・先週に引き続き路線図完全把握シリーズの第2回。今回は池袋と埼玉県の関係性から、ゴリゴリと把握を進めていきたいと思います。


池袋に出るしかない

・よく『埼玉県の首都は池袋』『池袋は埼玉の植民地』などと皮肉混じりに言われていたりしますが、当の埼玉県民からすると「そんなにか〜?」って思うところもあるんですよね。

・しかし、これも路線図網を紐解いていくと「それは自分がさいたま市在住だからそう思うだけだ」ということがわかってきました。

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・色々省略してますが、さいたま市を通るサクッと都心に出れる路線は「高崎線」「東北本線(宇都宮線/京浜東北線)」と「埼京線」です。

・オレンジの東北本線チームの方は、赤羽から都内にinしたのちに、上野、秋葉原、東京、品川とグングン南下していきます。さらに湘南新宿ラインに乗ればオレンジの点線を経由してそのまま池袋、新宿、渋谷と山手線の西サイドを攻めていけます。埼京線も同じく池袋から南下できますね。

・つまり、「高崎線」「東北本線」沿線の人たちにとっての池袋は「行くは行くけどまあ選択肢の一つとして...」くらいの位置付けなわけです。(実際、中高生が山手線右サイドの上野駅、東京駅に行ってもたいして遊ぶ場所もないので、結果的に池袋行きがちにはなりますが)


・しかし、そんな選択の余地がない地域もあります。

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・池袋を起点とする、「東武東上線」「西武池袋線」沿線の地域です。

・これらの地域に住む人たちは、池袋へのアクセスがいい代償として、都内に行くにはまず池袋に出るしかないという宿命を背負っており、必然的に池袋へと人が集中することになるのです。


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・そんなこんなでまとめると、埼玉県民にとっての池袋は「行きたくて行ってる人もいる。そもそも通らないと都内に出れない人もいる。なんやかんや都心の大きい駅の中で1番近いから行きがち。」といったところでしょうか。

・う〜ん長々と話した割に大したことなかったな…




・せっかくなので完全把握に向けて、池袋県民のライフライン「東武東上線」と「西武池袋線」そしてそれら2線を貫く「西武新宿線」を掘り下げたいと思います。

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・まずは全体像から。

・青の「東武東上線」は池袋から川越までをほぼ直線でスパっと結んだのちに、ゴリゴリと埼玉県奥地を突き進んで終点は寄居です。

・そもそもなぜ『東上』なのか。

発起人たちは東京から新潟県長岡へ至る建設構想を有していたが、当面の終点目標(仮免許申請区間終点)である渋川町が属する群馬県の旧国名が上野国(上州)であることに基づき、会社名は東京と上野国(上州)それぞれの頭文字を取って「東上」とした。(by Wikipedia 「東武東上本線」)

・ということであの「八高線」と同じキメラネームだったんですね。後に八高線の敷設が計画されることで、東上線を群馬県まで延伸する需要がなくなり、現在の寄居駅が終点となったみたいです。ここでも八高線が効いてくるのか。


・青緑の「西武池袋線」は池袋から所沢までをザッとほぼ直線で結んだのちに、飯能を経由して終点は西武秩父です(正確には吾野駅までが西武池袋線で吾野駅以降は西武秩父線なのですが直通運転であることが多いので)。

日帰りで秩父に行った時にも利用したんですが、特急なら池袋-秩父間は最速77分で行けちゃうのでかなり近いです。


・オレンジの「西武新宿線」は新宿から西武池袋線と並走しながら所沢を縦に貫いて、くの字に迂回して終点は本川越です。池袋から出ている2線と比べて無駄の多いルートが特徴的です。


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前回まとめた環状線との接続駅はこんな感じになります(ちょっと拡大)。

・東上線は武蔵野線と朝霞台駅(武蔵野線は北朝霞)で接続、川越線とは川越駅で接続しています。西武池袋線は武蔵野線と秋津駅(武蔵野線は新秋津)、八高線と東飯能駅で接続しています。

・池袋から出ているこの2本はうねうねしつつも、基本的には東上線は川越へ一直線、西武池袋線は所沢に一直線という感じでその先は惰性で伸びていると考えるとなんとなく覚えやすそう。

・対して西武新宿線は、その2本がほぼ最短で向かう川越所沢の2都市を迂回しながら縦に結んでいくという感じですね。武蔵野線と交差するのにまともな接続駅がないのは西武側が拒否したかららしいです。不便ですね...

・所沢は「西武の城下町」なので西武の2線は仲良く所沢に向かっていく、という風に覚えるのもアリですね。かなり整理されてきた気がします。そうでもないですか...?


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・簡略化するとこんな感じですかね。シュッ!シュッ!グニャ〜!西武新宿線の「くの字」は狭山市に寄ってるからみたいです。

・余談ですが「東部東上線」と「西武池袋線」は池袋駅で副都心線に直通運転し、さらに『副都心線→東急東横線→みなとみらい線』と直通リレーが続くので、4路線にもまたがって乗り換えなしで乗れる列車も存在します。埼玉の川越あたりで元町・中華街行きを見かけると「そこまで行くの?」ってなります。



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・はい!いかがだったでしょうか。今回は池袋駅と埼玉県の関係を起点に山手線の左上エリアの主要私鉄を把握していきました。

・どうでしたか?なんとなく伝わったでしょうか...?まあこの辺はかなりイージーめなところだと思うので、次回は一番厄介なところをクリアしていこうかなと思います。

・それでは!!(これはギリ昨日の分)






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