【ととけん】2020年5月問題
Q1.この魚の仲間には、体の側線部(そくせんぶ)にゼイゴと呼ばれるとげ状のウロコがあり、さばくときに取り除きます。このゼイゴを持つ魚を選びなさい。[2011年(第2回)3級(初級)から]
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【解答】?アジ
【解説】ゼイゴ(ゼンゴ)はエラから尾ビレにかけて線上にのびている硬いウロコで、マアジやシマアジ、ムロアジなどアジ類にある。外敵から身を守るためのもの。アジをおろすときはまず、このゼイゴを取り除くのがイロハのイ。
Q2.福島県いわき地方の貝焼(かや)きの製法を利用したある魚介の缶詰は、「まるで蒸した栗のようにねっとりと甘い」と評判です。市場では赤、白と呼ばれる2種が全体の9割を占めるこの魚介を選びなさい。[2016年(第7回)2級(中級)から]
?アワビ
?ウニ
?ガザミ
?シャコ
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【解答】?ウニ
【解説】ウニはエゾバフンウニを“赤”、キタムラサキウニを“白”と市場では呼び分け、2種が全体の9割を占める。この缶詰は5月から8月に三陸地方で採れる希少なエゾバフンウニを一度蒸し上げてから缶に詰めている。加熱することで旨みが凝縮され、まるで蒸した栗のようにねっとりと甘い。キタムラサキウニを使った“うに缶”もあるが、それより香りも味も濃いのがエゾバフンウニの特徴。ちなみにウニは海栗と書くが、これはトゲのある姿が栗に似ていることから。
Q3.江戸前鮨の愉しみのひとつに、「光りもの」で季節を感じることがあります。5月から8月いっぱいがベストシーズンとなる光りものを選びなさい。[2018年(第9回)1級(上級)から
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【解答】?キス
【解説】江戸時代後半、文政年間(1818?30年)に誕生したという江戸前の握りずし、それをささえたのが東京湾で獲れる小魚だ。酢で締めたり昆布で締めたりしたのが、光りものと呼ばれるグループ。今は皮をはいで使うものがあるが、当時はしっかり締めたので、皮つきで食べた。皮がちょっと光る、そこでついた名前だろうが、光りものは江戸前鮨の原点でもある。光りもののベストシーズンといえば、?サヨリが12?2月、?キスが5?8月、?サンマが9?11月、今では一年中見かけるが、?コハダは9月から12月いっぱいだろう。キスとほぼ同じ時季に旬を迎える光りものに、カスゴ(春子―マダイやチダイの幼魚)がある。
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