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Photographer: KAZUHIRO NOGI/AFP
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東京の緊急事態宣言、6月20日までの延長論も-報道

更新日時
  • 変異株流行で東京の新規感染者数はなお高水準-五輪の開幕も迫る
  • 菅首相と都知事が会談、東京五輪へ連携確認-築地に都接種センター

東京都に5月末までの期限で発令している緊急事態宣言について、政府内で延長論が出始めているとTBSが21日に報じた。感染状況を見極めて週明け以降に延長を視野に対応を協議する見通し。延長期間は最大で3週間程度、6月20日までという案もあり、東京五輪開幕の約1カ月前まで続くことになる。

  TBSによると、東京の現状についてある政府関係者は「いまの感染の推移から見るとなかなか難しい」と述べ、延長は避けられないという認識を示した。加藤勝信官房長官は記者会見で、解除の可否は感染状況や医療のひっ迫状況など「地域の実情を踏まえながら判断していく」と語った。

  小池百合子知事は首相官邸で菅義偉首相と会談し、都独自の接種センターを築地に設置する方針を伝え、ワクチンの提供などを要請した。小池知事が記者団に明らかにした。緊急事態宣言の延長については協議しなかったという。東京五輪については「コロナ対策をしっかりして安全、安心な大会にすべく連携していこうという話になった」と述べた。

  緊急事態宣言は東京、大阪など9都府県を対象に31日まで発令中だが、変異株の流行で東京の新規感染者数は21日も649人となお高い水準にある。地方にも感染が拡大しており、政府は対象に沖縄県を追加する方針を専門家による分科会に諮問、了承された。期間は23日から6月20日まで。

東京都のコロナ感染状況

新規感染者数

出所:東京都

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(菅首相と小池都知事の会談を追加し、更新しました)
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