【ととけん】2020年9月問題
Q1.秋からが漁期のボウゼを背開きにして酢でしめ、身に酢飯を詰め込んで上から押して仕上げる「ボウゼの姿寿司」。ハレの場の料理として県民になじみ深く、秋祭りのごちそうになる県を選びなさい。[2019年(第10回)3級(初級)から]
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【解答】➀徳島県
【解説】秋になると徳島県沿岸に来遊し、鳴門で水揚げされるイボダイ。関東でエボダイといわれるほか、徳島ではボウゼ、関西ではウオゼ、九州ではシズと呼ばれている。ボウゼの姿寿司のうまさは、徳島産の食材を組み合わせた相性の良さにある。秋の魚、ボウゼを締める酢には、こちらも9月から10月が収穫期のすだちを使う。
Q2.魚は新鮮さを重視する食材ですが、なかには締めてから一定の時間をおいたほうが旨みが増すものもあります。締めてから旨みのピークを迎える時間を短い順に並べたとき、正しいものを選びなさい。[2017年(第8回)2級(中級)から]
短い→長い
➀アジ→マグロ→マダラ
➁アジ→マダラ→マグロ
➂マグロ→アジ→マダラ
➃マグロ→マダラ→アジ
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【解答】➁アジ→マダラ→マグロ
【解説】魚類の筋肉に含まれ、運動のエネルギー源となるアデノシン三リン酸(ATP)という成分は魚を締めた後、身が硬直する時期に旨み成分であるイノシン酸に分解される。このイノシン酸の量がピークに達する硬直の初期がその魚の旨みが最も高くなるタイミング。一般的に青魚は締めてすぐの新鮮なものが一番おいしい。白身魚のマダラは2?8時間、大型のハタ類は1週間ぐらい、マグロは大きいものだと2週間ほどで旨みのピークを迎えるといわれている。
Q3.福井県越前町のとある旅館には、期間限定の特別メニューがあります。炊きたてのコシヒカリにセイコガニ8杯をちりばめたぜいたくな丼、その名も“開高丼”。この特別メニューの提供期間を選びなさい。[2018年(第9回)1級(上級)から]
➀9月1日~5月31日
➁9月1日~6月30日
➂11月6日~12月31日
➃11月6日~3月20日
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【解答】➂11月6日~12月31日
【解説】セイコガニとは、ズワイガニのメスの福井県での呼称。松葉がに、間人ガニ、越前がになどオスの呼び方が産地によって異なるように、メスもコッペガニ、親ガニ(山陰)、香箱ガニ(石川)など呼称がさまざま。富山から島根までの日本海ズワイガニ漁は毎年11月6日午前0時をもって始まる。オスは3月20日まで、メスは資源保護の観点から年内いっぱいと取り決めがある。
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