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息子が殺人犯になった――コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-16) 単行本 – 2017/6/24
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事件の一報を知ったとき、母が心の中で神に願ったのは、息子の死だった……全米を揺るがした銃乱射事件の実行犯の家族が揺れる心のままに綴る、息子のこと、事件後のこと。
高村薫氏推薦!
「わが子が惨劇の犯人になったとき、親の人生もまた残酷に断ち切られる。著者が想像を絶する喪失と加害責任を引き受けてゆく過程や、それでもわが子を否定しきれない孤独な葛藤は、神を前に正しくあることを求める善きアメリカの、息苦しいほどの理性の姿である。」
【書評・メディア情報】
神戸新聞(8月27日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
琉球新報(8月27日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
京都新聞(8月27日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
山陽新聞(8月27日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
日刊ゲンダイ(9月2日)/短評
週刊新潮(9月7日号)/書評(大竹昭子氏・作家)
神奈川新聞(9月3日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
大分合同新聞(9月10日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
信濃毎日新聞(9月17日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
本の雑誌(10月号)/書評(青木大輔氏)
婦人公論(10月号)/紹介
読売新聞(9月24日)/書評(服部文祥・登山家、作家)
週刊朝日(10月20日号)/ベストセラー解読
静岡新聞(10月15日)/書評(江川紹子氏・ジャーナリスト)
2018年
週刊教育資料(1月15日号No.1462)/書評(青木幸夫氏・元川崎市立中学校校長)
TBS系特番「マサカの映像グランプリ」(4月4日)/著者インタビューなど
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社亜紀書房
- 発売日2017/6/24
- 寸法13.8 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-104750514462
- ISBN-13978-4750514468
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
息子が殺人犯になった
1999年4月20日、米国のコロンバイン高校で銃乱射事件が起きた。犯人のエリック・ハリスとディラン・クレボルドは13人を殺害し、24人を負傷させて自殺した。2人は同校の4年生だった。
ディランの母、スー・クレボルドの人生はこの日を境に一変する。郊外に暮らす善良な母親は、モンスターを育てた愚母と見なされ、地元だけでなく国内外から非難の的となった。『息子が殺人犯になった』には、それまでの価値観を全否定された彼女がいかに嘆き悲しみ、加害責任を受けとめつつ惨劇の原因を追求し、そして自分を取りもどしていったか、克明に書かれている。書いたのは、事件から16年たってからだった。
スーは文字どおりの良妻賢母であり、夫だけでなく息子たちとも積極的にコミュニケーションをとりながら愛情豊かに育てた。ディランも近所の人々に可愛がられる少年だったが、死亡後の調査で、うつ病を患っていたことがわかる。原因は、スクールカーストと呼ばれる学校でのいじめのようだった。本人が残していたメモ等によれば、病は暴力衝動や自殺願望にまで進行していた。
しかし、スーはその事実を見抜けなかった。ディランはいつもと変わらない態度で家族に対し、巧みに嘘をついていたのだ。彼女が事件後に初めて見た映像には、自殺を前提にした凶行計画に興奮する野蛮な息子が映っていた。
この本には、これを読まなければ知り得ない、親にとっては不都合な真実が書かれている。それらは、スーが命がけで学んだ教訓でもある。彼女は現在、贖罪の思いを胸に、自殺防止の活動に奔走している。
評者:長薗安浩
(週刊朝日 掲載)著者について
コロンバイン高校で銃乱射事件を起こしたディラン・クレボルドの母。コロンバイン高校銃乱射事件とは、1999年4月20日、当時同校の4年生で卒業を間近に控えていた2人の少年、エリック・ハリスとディラン・クレボルドが周到な計画に基づいて起こした無差別殺人事件。教師1人をふくむ13人が死亡、24人が負傷し、犯人2人は自殺した。事件発生当時、米国における学校銃乱射事件としては1966年のテキサスタワー乱射事件に次ぐ規模で、コロンバイン高校の悲劇に国中が悲しんだ。著者は事件直後から、家族の生活を細部まで振り返り、原因を追求してきた。その過程で、精神衛生と暴力の関連性についての理解を深めながら、現在は自殺を防止する活動に奔走している。
【訳者】仁木めぐみ
翻訳家。東京都出身。跡見学園女子大学英文学科卒。訳書にオスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(光文社)、ブロニー・ウェア『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)、テリー・マーフィー『僕は人生を巻き戻す』(文藝春秋)、マーガレット・ヘファーナン『見て見ぬふりをする社会』(河出書房新社)、デボラ・ロドリゲス『カブール・ビューティー・スクール』(早川書房)など、多数。
登録情報
- 出版社 : 亜紀書房 (2017/6/24)
- 発売日 : 2017/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 398ページ
- ISBN-10 : 4750514462
- ISBN-13 : 978-4750514468
- 寸法 : 13.8 x 3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,220位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,926位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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どんなに調べたところで、犯人たちが最も欺きたかったのは「家族」だったのだから。
当たり前だが、この事件の当事者側かの話が書き連ねてあるので、第三者である読み手は非常に冷静に考えられる部分である。
率直な感想だが、我が子かわいい、が全編に散らばっていて、思ったより感情的に書いている手記だと思った。もっと事件や自分に折り合いをつけてから書いているのかと思っていたが、著者の絶望はそれほど深いということだ。
特にエリックと比較して、息子は「自殺願望があったから」とか「本音では助けを求めていた」といった”彼は可哀想な子である”と言いたげな文章が何度も繰り返される中盤は、親ならではの感傷でしかないと思う。
そうした、日和見とまではいかないが、現実から薄ら目をそらそうとする善人思想が、ディランが最も毛嫌いし、鬱になるほど嫌悪したものなんじゃないのか?と、私は思った。
殺人犯に"良い子"が多い、とよく言われるのはこういう構造から来るんじゃないのかな?
母親の目が節穴と言いたいのではない。(母親が原因だ!などという気などあるわけない)
これは単なる一つの意見だ。
しかし、これだけのページ数で読んでも、見えてくるのは、母の愛という近視眼的な解釈ただ一つでしかなかった。
私も家族にかなり深刻な躁鬱の兄弟がいる。
虐待などもないし、平凡な家庭だが、子供の頃から、母は子の気持ちや意見を、「愛ゆえに」芯から聞いていない節があると、子供の頃から感じていたが、この著者にも、自分の母と同じものが見えた。
親の愛は素晴らしいものだとはもちろん思うが、だからこそ、最も残酷なんではないだろうか。
私のうちでも、殺人ではないが種々様々な事件が躁鬱者によって引き起こされたからこそ、この本に興味を持ったのだが、当事者同士や被害者同士など「近すぎる人たちの心のうち」は結局は何も見えなくするだけだという、気づきがあった。
読み始めて手元に置いておきたいと思い、購入した。
そしてたくさんの付箋がついた。
原題は "A Mother's Reckoning"。
直訳すると「ある母親の見解」のようだが、「母の受けた報い」というニュアンスもあるのだろうか。
息子ディランは、友人エリックとともに自身の通う高校で銃を乱射した後、自殺した。
世界中から非難を浴び、被害者とその家族への謝罪の念に苦しみながら、母は気づけなかったと告白する。
これは銃保持を許可された異常な国の、特殊に歪んだ家庭の物語ではない。
描かれているのは、程度の差こそあれ、親なら、あるいはかつて子だった者なら覚えのある感情や葛藤である。
毎日顔を合わせて愛情を注いでいても、最も強い思いにすら気づいていない可能性がある。
人を理解することの難しさ、自分の理解の中にあると思い込んでしまう不遜さにあらためて気づかされる。
事件後、彼女は自殺遺族のサークルに救われたのをきっかけに自殺防止の活動を続けており、この本も「自殺や暴力に関する幅広い問題」がメインテーマに掲げられている。
影響の拡大を防ぐためのジャーナリズムのガイドライン、自殺願望に周囲が気づくことの難しさなど、関連の研究や取り組みも紹介されている。
事件について不正確な情報が報じられ、それを私が鵜呑みにしていたことも今回わかった。
真実はディテールの集合である。
ニュースやSNSにはインデックスがあふれているが、そこだけから本当のことを知るのは難しいとあらためて認識した。
もちろんこれは加害者の側から見た一つのストーリーにすぎない。
いかに真摯に向き合ったとしても、親がわが子のうちに邪悪さを認めるのは難しい。
息子の罪を事実として受け入れ、その変化に気づけなかった自分を悔いているものの、歯車の狂った原因自体は主に外部に求めている。
イケてる体育会系「ジョックス」から受けた嫌がらせなど象徴的ではあるが、彼をずっと苦しめていたのは、もっと広く、社会と自分自身のずれ――社会の価値観にそぐわない自分、自分の価値観にそぐわない社会――だろう。
ジャーナリストが客観的な視点で取材して書いた『コロンバイン銃乱射事件の真実』(デイヴ・カリン)という本もあるので、あわせて読むことをお勧めする。
親や教育に係る人に、必ず読んで欲しい一冊でした。
惜しむらくは翻訳された文章である。
p.198「啓蒙を続けていけば(中略)自発的にガイドラインを採択する日も近くないと信じている」(←文脈からして「遠くない」だと思うが)とか、p.164「デンバー州」(そんな州は無い)など引っかかる部分がいくつかあり、せっかくの読書体験に水を差される思いがする。
「帰還兵はなぜ自殺するのか」など良質のノンフィクションを出されている亜紀書房だけに尚更残念である。