今回は多目的交流棟のバスロータリー周囲のランドスケープについて取り上げます。
バスロータリーには外から校舎の2階へ上る外階段があり、階段の壁は花崗岩の壁となっています。その壁には壁と同化した形でEPK製の特注足元灯を設置しました。
この器具は設計サイドとの綿密な打ち合わせをもとに、熟練した石材加工所に加工を依頼して製作したものです。器具や電源の納まりを良くし、メンテナンスが容易にできるようにするために器具周りの石を部分的に外すことができる加工にしました。
器具の存在を感じさせずに石壁の奥から照らすLEDの光は、歩道に伸びて足元の安全を確保すると共に石壁を仄明るく照らして石のテキスチャーの味わいを深めています。
また、階段には手摺自体が照明となっているEPK製の手摺照明を設置しました。
これは手摺内に器具を納めたもので第1期工事で設置した手摺照明よりもミニマムで必要照度を確保してあり、手摺と一体になった明るい光が足元を照らします。
石壁の照明と手摺照明の電源は外部には置かず、石壁内に計画設置しました。これも特注だからこそ可能となった配置ですっきりとした外観を実現することができました。
このロータリー周りのランドスケープは、EPKの特注照明が石壁や手摺と一体化して必要な光を投げかけることによって、様々な要素が生かされて総合的に美しい景観となっています。