-昨シーズンの遠藤選手は先発出場の機会が多く、非常に手応えのあったシーズンだと思います。

昨シーズンはレッズレディースに昇格してから初めて、先発で試合に出続けたシーズンで、いろいろ考えて模索しながら、ガムシャラに突っ走っていました。その中で思ったのは、怪我をしないことが一番のチャンスにつながる、ということです。すごく調子が上がっていた時期に怪我をしてしまい、そこからあまり調子が出なかったということがあったので、シーズンを通して怪我をしない体づくりについては、今シーズンはさらにプラスアルファで取り組んでいます。昨シーズンはオフが2日間あったときはゆっくり休むようにしていたのですが、今シーズンは1日を体のケアにあて、もう1日はウェイトトレーニングをするというのを続けていて、そこで自分の体も少し変わってきたのではないかと思います。

-チームとしては2冠を獲ったシーズンでした。結果を出したことについての実感などはいかがでしょうか。

もちろん3冠を獲れればよかったのですが、2冠を獲ったシーズンでずっとスタートから出続けられたことで、個人としてかなり成長できた1年だと思います。そして、チームとしてはもう少し足りなかった部分もありましたが、みんなでまとまって2冠を獲れたのはすごく良い結果だったのではないかなと思います。

-今シーズンが始まり、WEリーグ開幕前にはAFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournamentでアジアの戦いがありました。

私自身、アンダー世代のときは行っていたんですが、海外遠征は5、6年ぶりだったので、どこかソワソワするところもありました。現地は日本と気温差が激しくて20度くらい違ったので、体調やコンディションの管理にはすごく気を付けていました。

-久しぶりの海外で、高ぶるものもあったのでしょうか。

「やってやるぞ」という気持ちはいつも以上に強かったのですが、相手との力の差がある中でも起きてしまったミスがあったので、そういうところはもっと突き詰めていかなければいけないとも感じました。成果と課題がすごくはっきりした大会だったと思います。あと、今回は若い選手たちも全員帯同していて、ほぼ全員が試合に絡めたということで、すごくチーム力の底上げになったと思いますし、やりたいことをすり合わせていくという意味では、とても濃い時間になりました。

-レッズレディースは他チームから1週遅れでWEリーグ開幕を迎えました。ここまでの2試合についてはいかがでしょうか。

私自身、2試合ともフル出場していて、コンディション的にはすごく良い方向に向かっていると思います。疲労はありますけど、疲れすぎているというほどではないです。初戦で得点できたのも、最後まで走り切れたから、というシーンでした。あとはもう少し前半の入りをチーム全体として修正していかなければいけないと思います。



-ここまで1勝1分で、いずれも際どい試合でした。

各チーム、本当にレベルが上がってきていて、絶対に勝てるチームはWEリーグにはないと思います。あと、AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournamentで力の差がある相手と試合をしたことで、少し緩みがあったのではないかという部分も見受けられました。次戦はそういうところを修正していかないと勝てないと思うので、気を引き締めていきたいです。

-次節の対戦相手、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースさんの印象はいかがですか。

前線の大澤春花選手や千葉玲海菜選手などガッツのある選手が多いですし、鴨川実歩選手もボールの配給がうまいので、特にディフェンスラインは裏へのケアをしっかりしつつ、取りこぼしのないようにしていかないといけないと思います。前節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦では、前半で2失点してしまっていますが、レッズレディースが後半すごくパワーがあるのは分かっています。前半は0-0でもいいので、絶対に失点をしないようなゲーム運びをしていきたいと思います。

-日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦の試合後、選手のみなさんが「0-2になっても全然負ける気がしなかった」と言っていたのが印象的でした。

WEリーグカップや昨シーズンの日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦のことについて、「押し込まれるけどいけるよね」という話を試合前にみんなでしていました。2失点した後も、「2点差なら大丈夫!」みたいなことをロッカールームで話していて、後半の最初に失点だけはしないように、もっと前から勢いよく行こうと意識していました。負ける気はあまりしなかったです。

-後半には相手のカウンターを受けたピンチで、遠藤選手が1対1でしっかり対応しきった素晴らしい守備がありました。

1対1のディフェンスの練習は日頃からしています。コーナーキックとかフリーキックとか、自分たちがチャンスのときは守備の意識が緩みがちなので、そういう気の緩んだところを突かれないようにしていきたいと意識していて、私自身としては、あそこは持ち味を出せたのではないかと思います。



-楠瀬直木監督は、前節の引き分けを生かすには次で勝たなければいけない、という話をされていました。

やはり、次の試合で勝ち点3を取らないと、あの引き分けの意味がないと思います。「あの引き分けがあったから優勝できたよね」と言えるように、これから勝ち進んでいきたいです。

-今シーズンのご自分のプレーで、もっと高めていきたい、出していきたい、ファン・サポーターのみなさんにもっと見てほしい、というところは。

私自身、今シーズンでもっと高めていきたいと思っているところは、体力面とビルドアップの質です。相手に押し込まれているときに裏返すようなプレーや、低い位置でのボールさばきなどは課題ではあるので、丁寧につなぐパスや、一つ運んで相手をかわしてパスを出すといった、頭を使ったビルドアップをしていきたいと思っています。



-次の試合でも、たくさんのファン・サポーターのみなさんが浦和駒場スタジアムに足を運んでくださると思います。改めて、そうした方々に向けての意気込みをお聞かせください。

11月最後の試合ですし、今月はここまで負けなしで来ているので、最後を勝ちで締められるように熱い戦いをしたいと思います。応援よろしくお願いします。










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