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カントリーアルバム『カウボーイ・カーター』リリースのビヨンセ、「先入観を排除してオープンに」

ビヨンセがアイハートラジオ・ミュージック・アワードでイノベーター賞を授与された。
Photo: Michael Buckner/Getty Images

4月1日(現地時間)、アイハートラジオ・ミュージック・アワードのイノベーター賞を受賞したビヨンセ。先入観を排除し、音楽を楽しんでほしいとスピーチで訴えた。「今夜、皆さんは私をイノベーター(革新者)と呼んでくれました。感謝いたします。イノベーションは夢から始まります。しかし、そこから始まる夢を実現するまでの道のりは、とても険しいものです。イノベーターであるということは、誰もが不可能だと思い込んでいることに目を向けることです。しばしば批判に晒され、精神的な強さを試されることにもなります」

この日、ビヨンセはキャリアを通じて、リスクを顧みずにクリエイティブの幅を広げてきたとし、ポップカルチャーに与えた影響が称えられ、同賞を贈られた。自身9枚目のスタジオアルバム『Cowboy Carter(カウボーイ・カーター)』を3月29日にリリースし、ストリーミングチャートを賑わせている彼女は、ブラックレザーのジャンプスーツにカウボーイハットを合わせて授賞式に参加。アルバムに先駆け発売されたシングル「Texas Hold 'Em」と「16 Carriages」は、アフリカ系女性アーティストとして初めてビルボードのカントリー・ソングス・チャートで首位を獲得する快挙を達成。しかしその一方で、アフリカ系のビヨンセがカントリーミュージックを歌うことに抵抗する示す声もあった。

Photo: Kevin Mazur/Getty Images

彼女は、受賞スピーチですべてのレコードレーベルやラジオ局、授賞式に対して、音楽産業におけるイノベーションに門戸を開き、型にとらわれないアイデアを取り入れるよう求めた。「私の願いは、皆さんが先入観を排除し、アートを楽しむことで得られる喜びや解放にもっとオープンになってほしいということです」。そして、プレゼンターを務めたスティーヴィー・ワンダーをはじめ、ロゼッタ・サープ、トレイシー・チャップマン、リンダ・マーテル、プリンス、アンドレ・3000、ティナ・ターナーやマイケル・ジャクソンら、自らに貼られたレッテルに抵抗した先人たちに感謝を述べた。

Text: Tae Terai