【埼玉県蓮田市】歴史ある自然豊かな「黒浜緑地」の抜根・伐採を止めたい!

【埼玉県蓮田市】歴史ある自然豊かな「黒浜緑地」の抜根・伐採を止めたい!

開始日
2022年2月6日
署名の宛先
埼玉県蓮田市
現在の賛同数:1,915次の目標:2,500
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この署名で変えたいこと

【1.概要】

埼玉県蓮田市に現存する「黒浜緑地」。
この緑地は、長い歴史の中で育まれてきた大変豊かで美しい緑地です。
およそ1kmに渡って続く緑地は、5つのエリアに区分けされており、それぞれ1〜5号と呼ばれています。
蓮田市はこの緑地を整備する計画を進めておりましたが、近隣住民への説明がほぼゼロに等しく、突然開始された工事によって3号緑地の樹木が一本残らず抜根されてしまいました(※「5.参考文献:着工前後の様子」をぜひご覧ください)。
残された土の斜面はファイバーセメント吹き付けにし、寒々しい灰色の景観にする計画とのことです。
3号緑地の工事によって今回の計画を初めて知った住民たちが多く、そのほとんどの方々がこの計画に反対しています。
2022年度には続いて4号についても3号と同様の整備を進める計画だということです。

 

【2.経緯】

緑地沿いの住民の中には、落ち葉や日照不足に悩まされている方も一部いましたが、市は予算不足を理由にして、この問題はなかなか解消されませんでした。
市が管理を怠ってきた結果、樹木が大きく育ち過ぎてしまうという問題も生まれ、また、黒浜緑地自体が斜面となっていることから倒木のリスクも発生しています。
市としては、
・管理を継続していく予算がない
・倒木のリスクをゼロにしたい
という理由から「安全第一」という名目のもと、すべての樹木を伐根しファイバーセメント吹き付け処理を実施することに決定しました。
そしてこの計画には国の補助金「社会資本整備総合交付金」が使用されます。
3号緑地の整備に使用される費用はおよそ8千万円、そのほかすべての緑地の整備を実施した場合は3億円近くの税金が使用される見込みです。

【3.問題点】

ここで問題となることは下記の点です。
・近隣住民に対しての説明がほぼゼロ。
・二次的リスクについて考慮されていない。

・すべての樹木を伐根するという極端な対策。
・ファイバーセメント吹き付けによる緑の景観の破壊。

私たちは市に対して、賛成と反対がどの程度いるのか問い合わせたところ、「住民への説明や聞き取り調査を行っていない」とのことで明確な回答が得られませんでした。
そのため、私たちが独自にアンケートを作成し、賛否を確認したところ、回答いただいた世帯のほとんどがこの計画に反対。さらに落ち葉や日照不足に悩んでいた住民の方も、すべての樹木が伐採されることは分かっていない様子でした。

さらに、上記で挙げた二次的リスクとは下記の通りです。

・急斜面への転落:
特に子どもたちへの配慮がない。高いフェンスを設置しても子どもたちが乗り越えようとする可能性は大いにあり得ます。
・転落による怪我:
下手にフェンスを高くすると無理に乗り越えようとして転落のリスクが高まります。特に硬いファイバーセメントへ頭を打った場合は命に関わります。
・雨水の問題:
今まで緑地が吸収していたすべての雨水が斜面を落ちて住宅に流れ込みます。
・地盤の不安定化:
長い年月をかけて強く張った樹木の根によって地盤は安定化していますが(ボーリング調査によって証明されています)、これらの根をすべて取り払うことによって地盤が不安定化し、地滑りのリスクが高まります。
・景観の保護:
この豊かな緑地の景観に惹かれて公売地を購入された方々への配慮がまったくありません。
・生態系への影響:
たくさんの虫や鳥、動植物、さらには道祖神やお地蔵様までもが行き場を失います。
・風が強まることによる家屋への影響:
風の通り道が変わり、すでに3号緑地の樹木がなくなったことで風が強くなっています。植木鉢が飛ばされ隣家にぶつかったという事故がすでに発生しています。

【4.求める解決策】

私たちが求める解決策は、緑地管理の徹底による「安全確保」と「緑の保全」の両立です。
・定期的な枝の剪定
・背の高すぎる樹木の部分的伐採
・枯木や下草の手入れ
などを行い、倒木や枯れ枝の落下等のリスクを最小限に抑える。
それによって「安全確保」「緑の保全」を最大限両立させること、黒浜緑地の計画見直し、を蓮田市に要望します。

また、あまり大きな声では言えませんが、我が蓮田市の市政は「決まってしまったことだから覆すのは大変」「とにかく管理がラクな方法を」「今の時代求められている自然保護などの価値観がない」など、大変時代遅れな感覚で仕事をしています。
この市政を動かすにはもっと多くの方々の賛同が必要です。

私たちの価値ある「黒浜緑地」を守ってください!
今ならまだ間に合います・・・。

 

【5.参考文献】

着工前後の様子(画像イメージ)

黒浜緑地整備計画(防災・安全)整備計画

読売新聞の記事(2022/02/16)

埼玉新聞の記事(2022/02/13)

 

【6.請願書】
下記、蓮田市長、および蓮田市議会議長宛の請願書。

件 名|黒浜緑地の樹木伐採・抜根の計画を再検討し、歴史ある緑地の緑保全を求める請願

要 旨|蓮田市に対して以下のことを請願します。

 

1)黒浜緑地4,5号の整備に関する計画中止(抜根・ファイバーセメント吹き付け)
景観保護及び自然保護の観点から、極端な全面抜根・ファイバーセメント吹き付けの計画に反対する。可能な限り樹木を残すよう、整備の内容や施工方法を再検討すること。

2)緑地管理の徹底による「安全確保」と「緑の保全」の両立
定期的な枝の剪定、背の高すぎる樹木の部分的伐採、枯木や下草の手入れ、などを行い、倒木や枯れ枝の落下等のリスクを最小限に抑える。その上で、倒木の可能性がある樹木を厳選し、伐採することで安全を確保する。
これらの緑地管理の徹底により、「安全確保」「緑の保全」を最大限両立させること。

3)十分な住民説明と、近隣住民の意見の反映
黒浜緑地の整備に関する計画が近隣住民には全く説明されておらず、広く住民の意見が反映されていない。
多くの人が触れやすいような形で情報を開示すること。
また、事前に十分な住民説明を行うこと。

4)黒浜緑地3号の失われた緑の回復、及び安全対策
防風林の役目も果たしていた樹木がなくなり、強風時に家屋の破損が懸念される。緑地の名に相応しいように、植樹・植栽すること。
また、ファイバーセメント吹き付け斜面での転落の可能性や、その際の怪我など、二次的リスクへの考慮が必要。特に子どもたちへ配慮し、安全対策を行うこと。

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黒浜緑地には樹齢百年を越える木々や様々な動植物が多く存在し、そして道祖神やお地蔵さまも点在しています。樹木を切り崩し、ファイバーセメント吹き付けの施工をした場合、これらの価値あるものを私たちは失うことになります。
災害に備えた安全対策を行いつつも、この歴史ある緑地を後世まで受け継いでいく。そのために、周辺住民の意見をしっかりと吸い上げ、対話した上で、整備内容の再検討、及び十分な住民説明を切に願います。
また、黒浜緑地周辺地域においても、蓮田市環境基本条例の附則としても記載されている下記について、実現されることを懇望いたします。

蓮田市環境基本条例
平成13年3月27日 条例第5号 一部引用:

「先人から受け継いだかけがえのない地球を守るとともに、『人と自然とが共生できるまち蓮田』をつくるために、それぞれの責務を自覚し、共に力を合わせて環境の保全及び創造を推進し、現在及び将来の市民の健康で文化的な生活を実現する」

 

以上

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意思決定者(宛先)

  • 埼玉県蓮田市
  • 蓮田市長