ー今シーズンが始まってしばらく経ちましたが、まずは昨シーズンを振り返っての印象からお聞かせください。

昨シーズンは敗戦が少なかったこと、勝つべきところで勝てたことが、結果的に優勝へとつながったと思います。勝負どころで勝ちきること、途中で勝ち点を簡単に落とさないことがすごく大事なんだと、あらためて学ぶことができたシーズンでした。

ー水谷選手は昨シーズンもフル稼働で活躍されていましたが、チームがなぜそのように戦えていたのかについては、どのように捉えていますか。

本当に雰囲気が良いチームだというのを感じていますが、それがなぜかと言われると、少し言葉にしにくいところがあります。ただ、点を取られても取り返せる自信がありましたし、「強いな」という空気はチームの中にいても感じることができていました。

ーご自身のプレー面で、1年を通じて成長できたところ、もしくは足りないと感じたところについては。

昨シーズンは初めて本格的に、左サイドバックという新しいポジションにチャレンジするシーズンでした。場数が少なかったので、まずは経験を積めたことがすごく大きかったです。左サイドバックの景色にも慣れて、そこは攻守共に成長できたと思います。一方で、個人として前に行くとかそのポジションで抑えることについては、もっと高めていかないといけないと思います。



ーオフシーズンや今シーズンのスタートから、特に取り組んでいることなどはありますか。

チームの中でスプリントのトレーニングが取り入れられました。走る上で大事な部分を教わって、そこを重点的に鍛えるようにしています。走り方の意識のところも「ちょっと変えてみようかな」と思って取り組んでいて、今は練習のときにGPSをつけているのですが、データを見る限り、最高速度がだんだん速くなってきているのが数字で確認できました。今やっていることは間違っていないと思うので、続けようと思っています。

ー今シーズンはさらに進化した姿が見られそうですね。

1人で何かができる選手はやっぱり強いんだなというのは、夏に行われたワールドカップ(FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023)を見ていても思ったところだったので、そこに近づけるように頑張っています。



ーワールドカップには三菱重工浦和レッズレディースの選手も4人出ていましたし、世界の選手のプレーもご覧になられていたと思いますが、そこで刺激を受けた部分についてはいかがでしょうか。

やっぱり個の能力は大事だというところもありながら、フィジカル的な能力もそうですし、同じくらいサッカーの技術も大事で、どちらも高いレベルで当たり前の基準にないとああいう舞台では戦えない、というのはすごく感じました。

ーでは、今シーズンのチームに対してはどのようにご覧になっていますか。

チームのメンバー自体は昨シーズンとあまり大きく変わっていないですし、雰囲気も変わらずに良いと感じているので、今シーズンも面白くなりそうだなと思っています。

ーシーズンが始まって、WEリーグカップはここまで2勝1分という成績です。次戦は3連勝中のサンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)戦で、グループステージの山場を迎えることになります。

昨シーズンはWEリーグカップで優勝しているので、今シーズンも続けて優勝したいですし、そのためには決勝に行かなければいけません。決勝に行くためには次が本当に大きな勝負になってくると思うので、確実に勝ちたいという気持ちが強いです。

ーホームというアドバンテージはすごく大きい反面、引き分けも許されないというプレッシャーもあるのではないでしょうか。

たぶん、チームのみんなは当たり前に勝つ気でいると思います。試合が近づくとプレッシャーを感じるのかもしれませんけど、みんながいてくれるので、変な意味のプレッシャーはないと思っています。

ー今シーズンのS広島Rの印象はいかがでしょうか。

ある程度映像は見ましたが、個人的にはあまり映像をあてにしすぎるのもよくないと思っています。S広島Rさんが今シーズンはいいとか悪いとか、昨シーズンよりどうだとかいう部分についてはあまり気にしていません。それよりもピッチで実際に対峙した中でどうであるかのほうが大事だと思いますし、お互いに新しいチームとして戦うべきだと思っています。相手どうこうよりも、まずはいかに自分たちがいいプレーをできるかですね。

ー次戦にも、ホームの浦和駒場スタジアムにはたくさんのファン・サポーターの方々が足を運んでくださると思います。昨シーズンは特に、ファン・サポーターの方々の力を感じることが多かったと思いますが、いかがでしたか。

すごく感じますね。ホームはもちろん、アウェイも含めてすごい声量で応援していただけて、本当に心強いサポートをしてもらっていると感じています。スタジアムに来てくださった方々には絶対に楽しんでほしいと思っていますし、それには結果が一番大事です。そして内容面でも、たくさんのゴールでみなさんを喜ばせることができたらと思っています。



ーちなみに、ご自身のゴールについてはいかがですか。

チャンスがあればもちろん狙っていきますけど、勝つことが大事なので、その場に置かれた中で最善の、ゴールへの近道を選択していきたいと思います。そこが自分の良さだと思いますし、自分の力を信じ過ぎないで適切な判断ができればと思います。

ー先日のマイナビ仙台レディース戦では、水谷選手のパスから素晴らしい先制点が生まれました。

(長嶋)玲奈や伊藤美紀さんとのパス交換で時間をつくったところからの流れだと思うので、流れの1人に入ることはできましたけど、その前からつながっていたゴールだったと思います。みんなが何をしたいかは長い間一緒にサッカーをしてきて分かってきたところがありますし、今はそれが試合で表現できるようになってきています。ぜひ、次の試合も期待していてください!






 








 

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