――今国会では、放送法の政治的公平性をめぐり、総務省から流出した「行政文書」問題で野党の追及を受けた
「まるで、頭上を飛ぶドローンがサイバー攻撃を受け、荷物の桃の缶詰が頭に落ちてきたような、驚きに満ちた出来事だった。最終的には立憲民主党の質問者が『要は当時、高市総務相と高市大臣室はスルーされていた』と結論付けていたが、頭越しの出来事だったのだろう」
――あの騒動は何だった
「今回の文書は8年ほど前、総務省で書かれ、過半数が作成者不明だ。私に関わる文書も、作成者と作成日時が不明とか、文書に記載された日時より後に作成されたことが判明したケースもあった」
――作成の目的をどうみる
「文書を見た瞬間に『理解』できた部分もある。時系列が事実なら、私の部屋に(総務省の)局長が来たとされる4日後には、礒崎(陽輔首相)補佐官のところに行かなければいけない。そこで、『高市大臣に報告してないのか』となったら大変だ。報告をしたようにしなければいけなかったのだろう。同様に『(安倍晋三)総理に話が通っていないのか』となっても困るので、総理と私が『電話会談した』ことになったのだろう」