クマを「指定管理鳥獣」に追加、計画的に捕獲し頭数管理へ…昨年度の人身被害は過去最多219人

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 クマによる人身被害が多発している問題で、環境省は16日、計画的に捕獲して頭数を管理する「指定管理鳥獣」にクマを追加したと発表した。北海道のヒグマと本州のツキノワグマが対象で、絶滅の恐れがある四国は対象外とした。都道府県は、クマの捕獲や個体数調査などに国の交付金を活用できるようになる。

ヒグマ
ヒグマ

 指定管理鳥獣は鳥獣保護法に基づく制度で、これまでニホンジカとイノシシが対象だった。今後、都道府県は各自のクマ捕獲計画に基づいて対策を進める。クマの被害が本格化する秋までに、環境省は交付金の対象事業などの詳細をまとめる。

 環境省によると、2023年度の人身被害は19道府県で219人(うち死亡6人)に上り、それまで最多だった20年度の158人を大きく上回った。北海道や東北地方などの知事らは昨年11月、クマを指定管理鳥獣とすることや、対策への支援を国に要望していた。

環境省
環境省

 伊藤環境相は16日の閣議後記者会見で、クマの頭数管理を強化する考えを示す一方、「人の生活圏への出没防止など、捕獲に偏らない対策を都道府県などに働きかける」と述べた。

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5262047 0 社会 2024/04/16 18:58:00 2024/04/16 22:06:11 2024/04/16 22:06:11 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/04/20240416-OYT1I50140-T.jpg?type=thumbnail

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