日経BP社は2009年10月30日,ITpro EXPO AWARD 2009の受賞製品とサービスを発表した。大賞はマイクロソフトのMicrosoft Exchange Server 2010,特別賞はパイオニアソリューションズのディスカッションテーブルが受賞した。そのほかエンタープライズ部門,ネットワーク部門,セキュリティ部門,協力メディア賞あわせて14製品/サービスが選ばれた。

 ITpro EXPO AWARDはITpro EXPO に出展されたすべての製品/サービスから,製品/サービスとして優れていると同時に,来場者に対しわかりやすくインパクトのあるプレゼンテーションをしたものを表彰する賞。日経BP社が発行するICT誌,Webメディアの計10媒体--「ITpro」「日経コンピュータ」「日経コミュニケーション」「日経SYSTEMS」「日経ソリューションビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経NETWORK」「日経Linux」「日経ソフトウエア」「日経ニューメディア」の編集部が共同で選定した。

 また, ITpro EXPO 2009の協力メディアである@IT,CNET Japan,ITmedia エンタープライズ,ZDNet Japanも,各メディア独自の視点で賞を選定した。

 大賞に選ばれた「Microsoft Exchange Server 2010」は,2009年10月29日に正式発表された,メッセージングプラットフォームExchange Serverの最新バージョン。メールのあて先アドレスや本文の内容に従い,誤送信や記載漏れといった「うっかりミス」を防ぐための警告を出すなど,情報漏えい対策機能を強化。クラウド型サービスの「Exchange Online」と組み合わせ,利用拠点ごとに使い分けるなどの運用も可能になっている。

 今回,ITpro EXPO 2009の展示会場では,Exchange Server 2010と関連ソフトウエアの展示に加え,Exchange Server 2010を軸にしたユニファイド・コミュニケーションのハンズオン・デモンストレーションを行った。Outlook 2010(ベータ版)や携帯情報端末,Office Live Meetingなどと連携し,日常業務における様々なコミュニケーションを実演。ITが実現する新しいコラボレーションの可能性を来場者に紹介した。

 受賞製品/サービスの一覧は以下の通り。

■大賞
・メッセージングプラットフォーム「Microsoft Exchange Server 2010」(マイクロソフト)

■特別賞
・コミュニケーション支援ツール「ディスカッションテーブル」(パイオニアソリューションズ)

■エンタープライズ部門
・データセンター「アイルキャッピング」(日東工業)

※ NTTファシリティーズとの共同開発製品で,「アイルキャッピング」はNTTファシリティーズの商標
・オペレーティングシステム「Windows Server 2008 R2 + Windows 7」(マイクロソフト)
・クラウドコンピューティング・サービス「クラウドサービス」(富士通)
・ストレージ「NetApp FASストレージシステム」(ネットアップ)

■ネットワーク部門
・モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」(ウィルコム)
・ファイアウオール「PAシリーズ」(パロアルトネットワークス,テクマトリックス)

■セキュリティ部門
・暗号化ツール「N-CRYPT DS-U 2.0」(インフォセック)
・セキュリティサービス「DIGUARD」(三菱電機)

■@IT賞
・仮想化環境運用監視ツール「Hyper-V 品質測定・分析ツール」(三井情報)

■CNET Japan賞
・ポインティングアクセス技術と拡張現実「OneShotSearch」(NECマグナスコミュニケーションズ)

■ITmedia エンタープライズ賞
・PC運用管理ツール「JP1 Ready Series」(日立製作所)

■ZDNet Japan賞
・デスクトップ仮想化「Citrix XenDesktop 4」(シトリックス・システムズ・ジャパン)

 表彰式は10月30日13時10分から,東京ビッグサイトで開催されているITpro EXPO 2009展示会場のメインシアターで行う。