【3月30日 AFP】総務省は、契約する通信会社以外の携帯電話端末を使えないようにする「SIM(シム)ロック」の解除の是非について検討を開始した。

 電話番号など契約者の個人情報を記録したメモリーチップ「SIMカード」を携帯電話端末に差し込むと、契約する通信会社のネットワークに接続することができるが、日本の大手携帯電話企業はSIMカードが自社端末でしか使えないよう、「SIMロック」をかけている。

 このため、日本の携帯電話会社の契約者は海外で現地の通信会社のSIMカードを自分の端末に差し込んで使うことができず、契約している通信会社の国際サービスに申し込むか、海外用の端末を購入するしかない。

 原口一博(Kazuhiro Haraguchi)総務相は以前から、こうした現状に疑問を呈していたこともあり、総務省は企業や消費者などから幅広く意見を募るヒアリングを4月2日に開催すると発表した。(c)AFP