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エコが詰まったドリームハウス

2009年10月14日

  • 筆者 米国・大山真理 手が届くドリームハウス

写真竹製の床や雨水収集装置などを設置したエコ住宅「アイハウス」外観写真必要に応じて寝室を加えるなど、デザインは自由自在写真節電効果がある電化製品や内装は、とてもスタイリッシュ

 アメリカの最近のドリームハウスといえば、エコ住宅だろう。京都議定書にサインしないなど、何かとエコに関して遅れを取る印象が強いが、エコ志向な人々や団体が多いのも事実だ。子どもが生まれたハリウッドセレブのジェシカ・アルバも、子どもの健康を考えてエコ住宅を建てたばかり。

 エコ住宅といえば、無毒性ペンキの塗装や、リサイクルされたウッドチップ、雨水収集装置、竹製の床、ソーラーパネル、節電効果のある電化製品の使用など、地球と体によいものがぎっしりと詰まっている。

 しかし、住宅建築に限らず「エコ=高価」という図式が成立するのも事実で、実際はなかなか手が届かないドリームハウスというのが現状だ。デザインにかかる費用から、大量生産できない高価な資材の使用、天候によってダメージを受けやすい資材などの理由から、現在の需要は10%以下。このため、いくらエコといえども、実際に所有できるのはほんの一握りの富裕層のみだ。

 「お金持ちじゃないとエコ住宅には住めないじゃないか」という嘆きの声が聞こえてきそうだが、そんな現状に手を差し伸べてくれるのが「アイハウス」だ。これは、建築部材を工場生産して現場で組み立てるプレハブ住宅に、エコと洗練されたデザインの要素を加えた住宅だ。

 しかも、価格がお手軽なのが一般庶民には大きな魅力。プレハブ住宅だから、普通の家より数多く建設でき、エコ資材を安価で入手できる。基本モデルの1LK(約65平方メートル)が74900ドル(約749万円)。2LK(約92平方メートル)でも93300ドル(約933万円)というから、夢のエコ住宅が手の届くドリームハウスになる。

 また、1LKを基本に部屋の数を自由に設定できるのもいい。

 「子どもたちが巣立ち、彼らの部屋が必要なくなったので、部屋数を自由に設定できるのが魅力。これまでの持ち家はメンテナンスが大変だったが、アイハウスは5年に一度の塗装や窓のすき間をふさぐことくらいですむらしいから、楽ですよ」と話してくれたのは、アイハウスを購入予定のジェーン・クレイグさん。

 エコが詰まったドリームハウス。この価格なら夢ではなくなりそうだ。

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