<東京6大学野球:法大3-1明大>◇第7週2日目◇25日◇神宮

 連覇達成へ1敗もできない法大が、明大に雪辱した。エース二神一人投手(4年=高知)が被安打8の1失点に抑え、無四球で2試合連続完投を飾った。打っても自ら3点目をたたき出した。3回戦に勝てば勝ち点4で、優勝の可能性を残して早大の結果を待つ。

 法大のエース二神が気持ちを前面に出して、明大打線に向かった。寒空の下、半袖姿で力投した。9回2死から連打を浴びた。2本とも144キロの速球。それでも逃げない。最後の打者にも速球を続け、144キロで3球三振に仕留めた。「外に強い球を投げれば、強い打球は行かないですから」と振り返った。

 打席でも気持ちは変わらなかった。1点差の9回2死一塁で144キロを強振。中越え二塁打して自らを助けた。「終わったとしても悔いを残さないようにやりました」。悔いは残さず3回戦をもたらした。「でも明日勝たないと意味がない。いつでも行けるよう準備します」。

 最後の試合に勝って早慶戦を見守りたいが、その前にドラフト会議(29日)が控える。「やるだけのことをやって、静かに待ちたいですね」。二神は完全燃焼してから、自らの指名を待つつもりだ。