<東京6大学野球:明大3-2法大>◇第7週最終日◇27日◇神宮

 明大が3-2で法大を破り、優勝の可能性を残して日程を終了した。先発した野村祐輔投手(2年=広陵)がドラフト候補の法大・二神一人投手(4年=高知)と投げ合い、7回を2失点に抑えて逃げ切った。明大は勝ち点4、8勝5敗となり、早大が早慶戦(31日から)で勝ち点を挙げれば早大の優勝、落とした場合に明大優勝となる。法大は勝ち点3のまま、最終戦で連覇の望みを断たれた。

 明大はエース野村が踏ん張り、他力ながら優勝の望みをつなげた。7回を被安打7。毎回のように走者を背負いながら2失点に抑えてリードを守った。野村は「粘り強く投げられた。終わりじゃない。できることはやった。まだつながっています」と優勝の可能性を残したことを強調した。

 同じ右腕として実力を認める法大・二神と対戦して投げ勝った。「力のある投手なので楽に投げている。力を入れるところは入れ、抜くところは抜く。見習いたいです」。最後となった対決で今季3勝目を挙げ、通算12勝とした。試合後、二神に「ありがとうございました」と声をかけた。すると「ありがとう」と返してくれた。

 善波達也監督(47)も、エースで最終戦をものにして満足げに話した。「ウチがやることはやりきった。対抗戦は、相手が負けての優勝もある」。逆転優勝の確率は決して高くないが、野村同様望みを持って早慶戦を待つ。