村上氏の辛口トーク全開の本。
でも内容的には至極まっとう。
医療関係者のみならず、
医療問題に興味のある方には読んで頂きたい本かと思う。
政治家や行政の方にもね。
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村上スキーム 地域医療再生の方程式 単行本 – 2008/5/1
村上 智彦
(著)
村上医師が目指す地域医療のかたちは、カリスマ医師を必要とせず「普通の医師」がだれでも行える予防医療やプライマリケアの仕組みをつくることであり、地域医療を手段とした町と地域社会の創造である。
そして一言でいえば、村上医師は医師法第一条の正当なエージェントなのである。(第7章一人ひとりの「希望」の杜 村上スキームの底流より抜粋)
そして一言でいえば、村上医師は医師法第一条の正当なエージェントなのである。(第7章一人ひとりの「希望」の杜 村上スキームの底流より抜粋)
- 言語日本語
- 出版社エイチエス
- 発売日2008/5/1
- ISBN-104902969793
- ISBN-13978-4902969795
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商品の説明
著者からのコメント
「村上スキーム」は、村上医師ならびに「夕張医療センター」で働く人たちに向け、私が敢えて送ったオマージュである。
それは、地域医療という、現代では様々な困難をかかえる領域で、一つの「公論」を実行に移し、奮闘努力している姿勢に向けられたものである。
村上医師は、「僕は正論しか言わない」と言う。
概して「正論」を言う人は実行せず、
最悪なのは実行もしないし、「正論」以外を排除する。
村上医師の言う「正論」については本書を読んで頂きたいが、
注目すべきなのは村上医師が「正論」を「言っている」のではなく
実行していることで、そのことがどんな困難を夕張医療センターにもたらしているかを身をもって内外に潔く明らかにし、
しかしその困難から生まれる地域医療の現代的な可能性を
日々提示していることである。
その意味でも村上医師の「正論」は「公論」と言った方がよいと思う。「公論」がなかなかできにくい日本の風土で、「公論」の実行
をリスクを引き受けてまで行う村上医師のクロニクル、彼をとりまく人々、風景をことばにとらえた。
それは、地域医療という、現代では様々な困難をかかえる領域で、一つの「公論」を実行に移し、奮闘努力している姿勢に向けられたものである。
村上医師は、「僕は正論しか言わない」と言う。
概して「正論」を言う人は実行せず、
最悪なのは実行もしないし、「正論」以外を排除する。
村上医師の言う「正論」については本書を読んで頂きたいが、
注目すべきなのは村上医師が「正論」を「言っている」のではなく
実行していることで、そのことがどんな困難を夕張医療センターにもたらしているかを身をもって内外に潔く明らかにし、
しかしその困難から生まれる地域医療の現代的な可能性を
日々提示していることである。
その意味でも村上医師の「正論」は「公論」と言った方がよいと思う。「公論」がなかなかできにくい日本の風土で、「公論」の実行
をリスクを引き受けてまで行う村上医師のクロニクル、彼をとりまく人々、風景をことばにとらえた。
登録情報
- 出版社 : エイチエス (2008/5/1)
- 発売日 : 2008/5/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4902969793
- ISBN-13 : 978-4902969795
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,206,976位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 55,162位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年5月21日に日本でレビュー済み
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2015年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当たり前のことを、当たり前に語る。論理的であること、きっと数学の良くできる人だなあと、感じました。
無謀きわまりない、日米戦争。敗戦 戦後70年。教育 医療 厚生省 日本医師会、これから勉強します。
無謀きわまりない、日米戦争。敗戦 戦後70年。教育 医療 厚生省 日本医師会、これから勉強します。
2015年1月15日に日本でレビュー済み
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内容は面白いです。
しかし筆者の人間性を嫌う先生も多く存在するため、受験で安易に「地域医療について村上先生の本を読んで…」などと答えない方が良いと思います。
しかし筆者の人間性を嫌う先生も多く存在するため、受験で安易に「地域医療について村上先生の本を読んで…」などと答えない方が良いと思います。
2021年1月1日に日本でレビュー済み
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後の著作「医療にたかるな」(2013)または「最強の地域医療」(2017)か、いずれか一冊を読んだ方が、考えがよくわかります。対談方式なので、余分な話も多く、雑然としています。もっとも本書の出版時(2008)に彼の考えや生い立ちを知る著作は少なく、その時点での価値を考えると、私の三つ☆評価は、過小評価なのかもしれません。
2009年9月18日に日本でレビュー済み
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財政破綻した北海道夕張市で、市民病院後の医療センターを公設民営で引き受けた村上医師。
その村上医師への、半年間に20時間のインタビューをまとめた本。
テレビでの村上医師は、あかひげ的カリスマ医師の様に映っていました。
しかし、熱血医師が「忙しくて、夜も寝られなくて、死ぬほど働いて疲れて辞めれば後ろ指さされ」
る様な地域医療ではなく、普通の医師が普通に地域医療できる様なシステムを、率直に語っています。
医療崩壊について等、挑戦的でありながら正直・素直な意見にうなずかされることが少なくありませんでした。
(インタビュアーが教育コーディネーターで、医療と教育とを関連づけて話を進めるのはいかかがなものか…)
その村上医師への、半年間に20時間のインタビューをまとめた本。
テレビでの村上医師は、あかひげ的カリスマ医師の様に映っていました。
しかし、熱血医師が「忙しくて、夜も寝られなくて、死ぬほど働いて疲れて辞めれば後ろ指さされ」
る様な地域医療ではなく、普通の医師が普通に地域医療できる様なシステムを、率直に語っています。
医療崩壊について等、挑戦的でありながら正直・素直な意見にうなずかされることが少なくありませんでした。
(インタビュアーが教育コーディネーターで、医療と教育とを関連づけて話を進めるのはいかかがなものか…)
2010年2月13日に日本でレビュー済み
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夕張市の財政破綻に伴い経営破綻が明らかになった市立総合病院の「公設民営」の引き受けてとし現れた村上智彦医師の「村上スキーム」(地域と地域医療の再生メソッド)を、元教育者の三井貴則之氏が「聞き手」として引き出した濃密な会話記録と言うのが相応しい一冊です。
副題の「地域医療再生の方程式」は、村上氏と「夕張希望の杜」役職員の共有理念の提示と言った捉え方が良いだろう。
本書のサードタイトルの「夕張/医療/教育」が、本書の内容を正しく伝えている。
三井貴則之氏の教育現場の荒廃を経験した元教育者としての地域と行政そして「親と子ども」に対する視点と、村上智彦医師の「患者と住民」に対する視点は多くの部分で重なり合う。
本書を通読すると、医療崩壊が単なる国の政策の問題のみではなく、日本各地の地域の深部からの「日本人の崩壊」「民度無き民主主義」の兆しとして捉えることも可能なようだ。
本書の帯には、城西大学の伊関友伸による次の推薦文が記されている。「全国の地方自治体で、地域医療の崩壊が起きている。医療崩壊する地域の特徴に、自分の健康や地域医療のあり方について「人のせい」や「人まかせ」にする人々が多いことがあげられる。村上智彦医師は、あえて行政や住民に対して厳しい発言をする数少ない人物である。この本には、本気の地域医療の再生メソッドが詰まっている。」
「聞き手」の力量により、極めてエキサイティングな一冊となっている。
副題の「地域医療再生の方程式」は、村上氏と「夕張希望の杜」役職員の共有理念の提示と言った捉え方が良いだろう。
本書のサードタイトルの「夕張/医療/教育」が、本書の内容を正しく伝えている。
三井貴則之氏の教育現場の荒廃を経験した元教育者としての地域と行政そして「親と子ども」に対する視点と、村上智彦医師の「患者と住民」に対する視点は多くの部分で重なり合う。
本書を通読すると、医療崩壊が単なる国の政策の問題のみではなく、日本各地の地域の深部からの「日本人の崩壊」「民度無き民主主義」の兆しとして捉えることも可能なようだ。
本書の帯には、城西大学の伊関友伸による次の推薦文が記されている。「全国の地方自治体で、地域医療の崩壊が起きている。医療崩壊する地域の特徴に、自分の健康や地域医療のあり方について「人のせい」や「人まかせ」にする人々が多いことがあげられる。村上智彦医師は、あえて行政や住民に対して厳しい発言をする数少ない人物である。この本には、本気の地域医療の再生メソッドが詰まっている。」
「聞き手」の力量により、極めてエキサイティングな一冊となっている。
2014年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
対話形式なのでいけない、この人の良さが出てない。
NHKの講話でのあの歯切れのよいものが全く感じられない。
読むの途中でいまはやめている。
NHKの講話でのあの歯切れのよいものが全く感じられない。
読むの途中でいまはやめている。
2008年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地方だけではなく、日本の医療が崩壊し始めている。
患者は弱者、医療は平等という錦の御旗のもとで、医療常識から遠く外れたウォンツが医師に求められ、そのために真のニーズが埋没していく医療現場。
教育者だった聞き手三井氏との会話に浮かび上がるモンスターたち。
あたりまえのように医師法を実践している村上氏と、前例を追うことしかできない役人たちの不毛な戦い。
そして彼らの戦いは次のステージへ。
地域医療という難しいテーマを構成する背景事情が一気に理解できる村上氏の単純明快な考え方にぜひ触れていただきたい。
患者は弱者、医療は平等という錦の御旗のもとで、医療常識から遠く外れたウォンツが医師に求められ、そのために真のニーズが埋没していく医療現場。
教育者だった聞き手三井氏との会話に浮かび上がるモンスターたち。
あたりまえのように医師法を実践している村上氏と、前例を追うことしかできない役人たちの不毛な戦い。
そして彼らの戦いは次のステージへ。
地域医療という難しいテーマを構成する背景事情が一気に理解できる村上氏の単純明快な考え方にぜひ触れていただきたい。