インテルのジョゼ・モウリーニョ監督が来年、プレミアリーグへ戻るためにインテルを離れることはない。レアル・マドリーやバルセロナのオファーを受けることもない。彼が本当に望むベンチは一つ。マンチェスター・ユナイテッドのベンチだ。アレックス・ファーガソン監督が引退するのを、モウリーニョ監督は待っている。

イギリス『ピープル』はこう報じている。モウリーニョ監督の代理人を務めるホルヘ・メンデス氏は、「ジョゼはどこにも行かない。彼はインテルに残ると思う。まだ契約は3年間残っているし、良い仕事をしているからね。確かに、彼はイングランドのサッカーを愛しているし、イングランドのサッカーも彼を愛していると思う。でも現時点では、セリエAを離れるつもりはまったくない」と話した。

メンデス代理人は24日、マンチェスターの有名レストラン「サン・カルロ」で目撃されている。これにより、リヴァプールと並んでモウリーニョ監督を来季招へいしたいと願うチームの一つ、マンチェスター・シティの幹部と会っていたのではないかとの憶測が流れた。

しかし、メンデス代理人は別件でマンチェスターを訪れたと強調している。それは先日発表された、マンUのMFナニの契約延長に関するものだ。しかし、メンデス代理人が将来について――つまりファーガソン監督が引退を決断したときについて――、マンUに探りを入れたと考えるのもおかしくないだろう。

だが、現時点でファーガソン監督の引退は先のことと思われる。だからこそ、“スペシャル・ワン”は待つしかない。その間に、インテルでできるだけの勝利を手にし、自身のタイトルを増やして、チェルシーのアブラモビッチ・オーナーがあまりにも早く自らをイングランドから追いやったことへの後悔を強くさせることが目標となる。

一方で、『サンデー・エクスプレス』によると、マンUはバイエルン・ミュンヘンMFフランク・リベリ獲得のために、4000万ポンド(約55億1200万円)のオファーを準備しているという。マンUとバイエルンはチャンピオンズリーグ準々決勝で対戦するが、この機会を生かすのではないかとのことだ。リベリには以前からチェルシー、レアル・マドリー、バルセロナも関心を示している。