マジックではないんですけど...
ソニーの「ワイヤレス給電システム」に先立ちまして、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発をアナウンスしていた、特定周波数で共振するコイルに磁気を送ると共振結合(resonant coupling)でワイヤレスに電力を送れちゃう新技術が早くも実用化の見通しです。
CES 2010でハイアール(Haier)のブースにお目見えした液晶テレビは、まったく背面にコンセントケーブルもアンテナ配線も見当たりませんよ。実は背後のブラックカラーの給電システムがポイントでして、MITから起業したWiTricityの技術を採用し、テレビに埋め込まれたコイルへ電力をワイヤレス転送しているので、電源ケーブルなどは一切不要なんだそうです。ちなみに、この方法で給電したとしても、磁力が人体に害を及ぼすなんてこともないんだとか。
おまけにテレビに映るHD映像も「WHDI」規格でワイヤレスに受信する仕組みになっておりまして、まさに完璧なケーブルフリー環境を実現しちゃってますね。あくまでも今回は参考出品とのことで、正確な発売時期などは明らかにされてませんけど、ワイヤレス給電が今後の家電製品のスタンダードになっていく時代が近づいてるみたいですね~
Wilson Rothman(原文/湯木進悟)