ブラックフライデーに生地からスーツをオーダーメイドする新機軸のセールを開催

オンライン発のカスタムオーダーファッションレーベル『FABRIC TOKYO(ファブリック トウキョウ)』を展開する株式会社FABRIC TOKYO (本社:東京都渋谷区、代表取締役:森 雄一郎) は、2018年11月23日(金)10:00~11月26日(月)19:00、世界的なバーゲンセールの祭典であるブラックフライデーとサイバーマンデーの時期に合わせ、4日間限定で2ピーススーツを特別価格にて販売することを公表した。

同社によれば、仲介業者を挟まずに各工場と直接取引を行うD2Cビジネスを生業とするFABRIC TOKYOとして、ディスカウントの割合ばかりが注目されるブラックフライデー・サイバーマンデーのタイミングに、洋服の本当の価値と向き合う機会を提供したいという願いを込めたという。

サイズの採寸データをクラウド上に保存

FABRIC TOKYOは、オンライン発のカスタムオーダーファッションレーベルだ。他ではなかなか見ることのできないオリジナル企画の生地を使用してデザインやサイズを自由にカスタムし、自分好みのオーダースーツ・シャツをつくることができる。

また、サイズの採寸データはパーソナルデータとしてクラウド上に保存されるため、1度の来店で採寸を行った後、次からは自宅に居ながらいつでもどこでも、洋服のカスタムオーダーを楽しめるという。

2018年現在、NASAが宇宙服にも使用し体感温度調整機能を持つ素材など取り入
れた「THE TECH」シリーズや、環境や人に配慮した社会性の高い「THE SOCIAL」シリーズなどのオリジナルファブリックの展開を開始している。

持続可能な未来実現に向けてできること

持続可能な未来実現に向けてできること

FABRIC TOKYOによれば、同社のビジネスモデルは、D2C (Direct to Consumer) という形の元で成り立っているという。 自社で企画・製造した商品を直接自社のECサイトで販売することで、生産から発送まで全てを一括して管理し、より良いものを適正な価格でユーザーの元へ届けるだけでなく、商品に関わる全ての人と直接繋がり、正当な対価を各サプライヤーへ還元することを心がけているという。

同社はまた、D2Cのものづくりにこだわることによって、FABRICTOKYOはトレーサビリティ(=透明性)とサステナビリティ(=持続可能性)を実現することを使命として掲げている。オーダースーツがユーザーに届くまでに辿る作り手の顔や原料の産地を開示することで、オープンな社会をものづくりの観点から実現し、目先の利益や需要だけを追うのではなく持続可能な未来を実現させたいと考えているとのことだ。

「価値あるものに納得してお金を払う」ことに応える

同社は、2013年のサービス開始以来、FABRIC TOKYOが大切にしてきたこうしたものづくりの姿勢は、大量生産・大量消費の時代を経て「価値あるものに納得してお金を払う」ことを重視する今の時代が求める購買体験にフィットする価値観だと感じているとしている。

一方ブラックフライデー(※)は、そうした従来の大量生産・大量消費の時代の中で生まれたバーゲンセールの文化と分析する。この文化を、FABRIC TOKYOとしては時代に合わせた形で「洋服の本当の価値に向き合う日」にしたいと考え、D2Cの立場からブラックフライデーについて考えたという。

※米国の祝日である11月の第4木曜のサンクスギビングデイ(=感謝祭)翌日の金曜日に実施されるバーゲンセールを指す言葉。1960~70年にかけて定着したこの文化は、大手デパートメントストアをはじめ各商店が大特価で商品を販売するため、ブラックフライデー当日、アメリカの街は大量の買い物袋をぶら下げた人で溢れかえる。

在庫破棄の考え方ではない新しいタイプのセール

在庫破棄の考え方ではない新しいタイプのセール

同社は今回、FABRIC TOKYOがブラックフライデーに参画するにあたり、「従来のアパレルのブラックフライデーのセールとは一線を画す取り組み」「工場と連携し本質的に価値あるものを売ること」の2つの観点から、新しさや革新性を連想しやすい“ホワイト”を用いたホワイトフライデーと総称した。

FABRIC TOKYOの取引先である三甲テキスタイルには、 商品化されずに行き場をなくした高品質の生地が数多く眠っている。生地を仕入れる工場、生地を買い取るメーカー、互いのニーズを仕入れ前に把握しあえないアパレル業界の旧態依然とした体制が原因です。さらに、これらの生地は全てサンプルとして工場が自前で取り寄せているため、工場の売り上げに影響が出ると共に、生地が短いことから自前での製品化も難しい状況だった。

品質が良いのに製品化できない良質な短生地を多数抱える三甲テキスタイル。カスタマイズでそれぞれの体型やライフスタイルにフィットしたオーダースーツを提供するFABRIC TOKYO。それぞれの強みを活かした形でできることがあると考え、FABRIC TOKYOではブラックフライデーの4日間限定で、これらの生地を使ったオーダースーツ「ReFABRIC」の販売を決定した。

それぞれの生地の量には限りがあるため、1製品につき2~3着の製作が限界ですが、サイズをクラウドで管理し、オンラインでユーザーひとり一人にあったオーダースーツを提供しているFABRIC TOKYOであれば、ニーズに合わせてこうした小ロットの生地も製品化することが可能となる。

アパレル業界のセールは、一ブランドの在庫破棄の考え方が主流だったが、 今後は安いから買うのではなく、価値あるものにその対価を支払いたいというお客さまが増えていくと感じています。セールの割引率ばかりが注目されるブラックフライデーに、D2Cビジネスを展開するFABRIC TOKYOとして、そうしたお客さまの本質的なニーズに対応していきたいとしている。

価格を決めるのはユーザー

工場で眠る良生地のサンプルを活かして作られる「ReFABRIC」、価格を決めるのはなんとユーザーだと言う。ブラックフライデーを通じて「洋服の本当の価値に向き合う」機会を提供したいと考えるFABRIC TOKYOは、セールとしての売り
出しではなく、こうした製品化の背景にフォーカスすることを主眼としているからだ。

通常2ピース¥37,800~で提供しているFABRIC TOKYOのオーダースーツは、適正価格をモットーとしている。今回の「ReFABRIC」は初の試みとなるため、適正価格が白紙だ。いくらでユーザーに受け入れられるのか、洋服の価値に向き合ったユーザーが付ける金額に真摯に答えていきたいと意気込みを示している。

【ReFABRIC 詳細】

・販売期間:2018年11月23日(金)10:00 ~ 同年11月26日(月)19:00

・販売方法:ウェブ抽選制。販売期間中、ウェブサイトにて購入券の抽選に申込める(後日当選者にのみ購入券を配布)。

・金額:抽選で購入券を得たユーザーが決定。

・販売数:10生地、それぞれ2着ずつで全20着の販売を予定

・販売商品一覧: 準備中(2018/11/15 公開予定)

・特設ページ:準備中(2018/11/15 公開予定)

※全生地に応募可能だが一人最大1着のみの購入できる。
※当選発表は2018年11月28日(水)(当選者に購入券をメールにて送付)。

EC市場を強力に牽引するファッション分野。そこにおいて良質な生地をオーダーメイドするセールはそれだけで大いに魅力を秘めている。それだけでなく、その価格を購入者側が決めるというのは大きな特徴となる。

さらにそれをブラックフライデーにぶつけてきたのは、同社の持続可能な社会に向けた想いやフィロソフィーとも溶け合い、さらにセールを唯一無二のものとして高めることもつながる。スーツ愛好者だけでなとも広く市場の注目を集めることになるのではないだろうか。

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