湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第1番

2009年05月10日 | その他ラテン諸国
○マドリード三重奏団(ensayo)

いい意味でも悪い意味でもフランス熱にうかされた曲で、フランクの室内楽にドビュッシーを振り撒いたと言えば感じがわかるだろうか。形式的で長い。トゥーリナというと職人的ではあるがやはり歌謡性、でも室内楽など案外保守的だったりもする。これはその中でもミヨーにもラヴェルにもイベールにすらなっていない、強いて言えばデュカなどやや古い作曲家のものを想起させる。26年作品。流して聴くぶんには心地よく、まるで初期ディーリアスのように、格好をつけるも響きが軽すぎて、でもそこが私は好き。7年後の二番はちょっと意欲的な個性を示す。演奏は現代的で比較的冷静か。

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