「嫌韓CM」席巻!台湾の過激な選挙事情 台湾統一地方選で国民党が嫌韓を前面に

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29日投開票の台湾の統一地方選挙。台北市長選では与党の劣勢が伝えられる中、連勝文候補(右)に戦略を授ける?馬英九総統(左)(ロイター/アフロ)

11月29日に統一地方選挙が行われる台湾。台北市や高雄市長選をはじめ、2016年にも実施される総統選挙の行方を占う選挙としてもりあがっている。

選挙CMで、台湾にある「反韓」「嫌韓」感情を煽る与党

国民党が作成した「反韓」「嫌韓」を煽る選挙CM

激しい選挙戦が繰り広げられる中、与党・中国国民党が作成し、同党のフェイスブックページなどにも掲載している選挙CMの内容が「あまりにも露骨」として話題になっている。それは、台湾にも少なからず存在する「反韓」「嫌韓」感情を煽っているためだ。

フェイスブックのCMを見るとわかるように、このCMでは、韓国の伝統衣装であるチマチョゴリを着飾った女性が座っているシーンから始まる。女性の前に置かれたテーブルには、なぜか韓国の国旗「太極旗」と台湾の国旗「青天白日満地紅旗」が描かれたカードが。そして次のようなナレーションが入る。

「韓国は言っている。『ありがとう、ありがとう民進党(台湾の最大野党である民主進歩党)、立法院で法案を何回も拒否してくれて』」

「韓国は言っている。『台湾、ありがとう。ゆっくりわれわれの後に来てください』」

次ページ「反韓」「嫌韓」を煽るのは、国民党の常套手段?
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