湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番

2009年04月10日 | 北欧・東欧
○シムチェフスカ(Vn)ペンデレツキ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア(DIRIGENT:CD-R)2008/8/26live

最近のエアチェックものは危ないので手を出していないのだがこの組み合わせ(ドボ8・・・)は仕方ないので手にした。いかにもな選曲だが、やっぱり生硬である。遅いテンポで響きをいちいち確かめるように進むから、シマノフスキの音響志向が意図通りしっかり聴こえてくるのはメリットとして、書法的な単調さや曲自体の求心力の弱さが露呈してしまっている。シマノフスキの真価を問ううえでこういう(ちょっと違う気もするが)客観的に整えた演奏は必要ではあるが、ライヴでこの面子だと、このくらいか、清潔だなという印象しか残らない。諸所に非常に感銘を受ける箇所はあり、意外と面白い曲だとは思ったが、やっぱり拡散的な曲だな、モントゥあたりにさばいてもらったほうが聴衆は楽しいだろうな、という感じ。いい意味でも悪い意味でも聴衆反応は大きい。○。

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