A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【おすすめライヴ情報】2/25(日)高円寺Oriental Force『Southern Cross』沖縄電子少女彩 × gloptin/EDIT-LIGHT/MOGRE MOGRE

2024年02月17日 23時48分34秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2月25日(日) 高円寺Oriental Force
「Southern Cross」Presented by 剛田武 & Oriental Force
18:30 Open / 19:00 Start
Entrance 2,000 yen + 1 drink

出演
沖縄電子少女彩 × gloptin
EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
MOGRE MOGRU

Oriental Forceに沖縄電子少女彩さんが登場!さらにgloptinさんとの共演です!
さらにMomose Yasunagaさんのユニット、EDIT-LIGHT、剛田さん率いるMOGRE MOGRUと色鮮やかな一夜となります!


TIME TABLE
19:00~19:40 MOGRE MOGRU
20:00~20:40 EDIT-LIGHT
21:00~21:40 沖縄電子少女彩 + gloptin


●EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
作家にしてトラックメイカーの滝本竜彦と、モジュラーアイドルのMomose Yasunagaによって結成された文学的電子音楽ユニット。滝本が作る高揚感あふれるトラックとMomoseが紡ぐ甘く繊細な歌声が本ユニットの持ち味。



●沖縄電子少女彩
沖縄県出身2000年8月生まれ。
現在東京を中心に活動中。沖縄音楽を基礎にポップス、ダンスミュージック、民族音楽、アンビエント、ノイズ、テクノなど幅広い楽曲を制作。
2023年現在4枚のアルバムと3枚のコラボアルバムをリリース。

●gloptin
孤高の音求道者。暗闇の変人。
フロアタム、キッチンメタル、自作電子ボックス、改造エフェクター、ストロボを使ったライブパフォーマンスをしている。
暗闇と閃光 個と集団
太鼓と叫びと騒音とストロボとフライパンがアトラクション的に五感と本能を刺激するソロユニット。



●MOGRE MOGRU(モグレモグル)
黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar

2021年7月結成。レトロなアコースティック楽器とディープなエレクトロニクス&ギターによるインプロ・アンビエントユニット。愛称:モグモグ。都内を中心に「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉にライヴ活動を行っている。これまで沖縄電子少女彩、ポーランドのポストフォークデュオKeirszenbaum、園田游(舞踏家/元グンジョーガクレヨン)、内田静男(ベーシスト/Hasegawa-Shizuo、albedo gravitas etc.)、Orienatal Love(モジュラーシンセ奏者)などスタイルの異なるアーティストとのコラボレーションも多数あり。



春近し
南十字の
星三つ

世界中のアンビエントミュージックを特集しているYouTubeチャンネル「RADIO AMBIENT」でMOGRE MOGRUの「Garakutic Galaxy」が紹介されました(1:51:03から)。他のアーティストも面白いのでBGMとしても最高です。ぜひお聴きください。



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【ライヴレポート】MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.9~Gathering of Flowers@吉祥寺NEPO 2023.9.27wed

2023年10月01日 01時07分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.9~Gathering of Flowers

2023年9月27日(水) 吉祥寺NEPO 
open 18:30 start 19:00

出演:
沖縄電子少女彩+MOGRE MOGRU
うすらび
花園distance
hanaco✳ with ごきげんジャンボリー!!

MOGRE MOGRU(モグモグ)主催イベントDIVE DEEPの第1回が開催されたのは約1年半前の2022年4月10日。開催の意図は"ジャンルに関係なく個性的で深遠な音楽で、表現の深海に潜るようなディープなイベントを目指す"ことだった。会場を吉祥寺NEPOに移した第4回目以降は、毎回テーマを決めて共演バンドを集めてきた。その頃から筆者が夢見ていた「女性アーティスト」というテーマがついに実現した。共演者はジャンルやスタイルの異なる女性メインのバンド3組で、モグモグも沖縄電子少女彩ちゃんとのスペシャル・コラボ。サウンドチェックの時から会場に花の香りが溢れる、まさに俺得なワクテカだらけのイベントだった。

★10/3までライヴ・ストリーミング・アーカイヴ視聴可能。配信チケット1000円。
リンク⇒https://nepo.co.jp/schedules/view/2049


●hanaco*with ごきげんジャンボリー!!


シンガーソングライターのhanaco*を中心にモグモグの黒い瞳とDIVE DEEP vol.4に出演したロックバンド「それ以染に」ののざあたかしがバックを務めるトリオ。絵本も描くhanaco*のほのぼのとしたメロディーと歌声と、アコギ/グロッケンシュピール/鍵盤ハーモニカ/リコーダーの素朴な演奏がほんわかした心温まる世界を作り出し、オープニングをポジティブな光で満たしてくれた。10月12日に西神田The Shojimaruで初の主催イベントがある。




●花園distance


ミニマルや変拍子や複雑な展開を自然体の素顔で披露するスリーピース女子トリオ。キーボードの岡田ぴサスがフランスツアーに行っていたため、約1カ月ぶりのトリオでのライヴだったが、ブランクを感じさせない完成度の高いプレイを見せた。プログレ好きにもポストパンク好きにもアイドル好きにもアピールする花園distanceの迷宮サウンドに魅了された。ぴサスはでんぱ組のピンキー推しということでヲタク仲間としても共感する。




●うすらび


Doodles、New Rock Syndicate、魔術の庭、という20年前から愛聴しているバンドのメンバーからなるうすらびは、筆者の「ロック心」を最高に刺激してくれるバンドである。フランスで出た1st LPもいい出来だが、ロックはやはり生で観るに限る。NEPOのサイケデリックな照明がうすらびのモノトーンのイメージをカラフルに塗り替えて、儚げで美しいヴォーカルと激情ギター/ベース/ドラムが舞い上がるスリルが心を高揚させた。




●沖縄電子少女彩+MOGRE MOGRU


5月の秋葉原グッドマンでの初コラボはぶっつけ本番だったが、今回のコラボはスタジオリハーサルをして臨んだ。オープニングは静謐な即興。彩のハイトーンのヴォイスがアンビエントサウンドと溶け合い陶酔感を醸し出す。中盤から彩のナンバーで前回もコラボした沖縄音階の「耳切坊主」、続けて彩の朗読曲「仮面」で黒い瞳が自作の詩「かごのとり」を朗読する混合コラボ、さらに藤圭子や三上寛で知られる歌謡ナンバー「夢は夜ひらく」のカヴァー。この曲は黒い瞳が彩に似合うと思って提案したら、すでに彩と非常階段のコラボ『彩階段』でやっていたというシンクロニシティもあり、コラボに相応しい選曲だった。「夢は~」の後半からノイジーな即興でダイナミックに盛り上がって終了。この両者ならではの独創的な世界が描けたと思う。それにしても彩のヴォーカルの強さには驚嘆するしかない。



花は美しいだけでなく夢もあれば希望もあれば強靭さも毒もある。この夜限りの四者四様の花の饗宴はいつまでも記憶に残る事だろう。

花たちの
香りに酔った
深い夜

【MOGRE MOGRU今後のライヴ・スケジュール】


10月11日(水) 阿佐ヶ谷 mogumogu
Kirszenbaum JAPAN TOUR 2023 -Tour Final-
開演 20:00
予約 1,800円 + 1d / 当日 2,000円 + 1d
出演:
Kirszenbaum (from Poland)
MOGRE MOGRU

11月5日(日) 国立市駅前通り
くにたち秋の市民まつり~園田游踊り場
12:00~15:30頃

11月15日(水) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.10


11月22日(水) 三軒茶屋 Heaven's Door
nannou & Heaven's Door共催イベント

12月17日(日) 高円寺Oriental Force
NRYY企画
open 19:00 / start 19:30
1500yen + 1 drink
出演:
中村としまる
秋山徹次
MOGRE MOGRU
NRYY

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【9/27(水)吉祥寺NEPOモグモグ主催】美しき花を集めて『DIVE DEEP vol.9~Gathering of Flowers』沖縄電子少女彩/うすらび/花園distance/hanaco✳

2023年07月27日 23時37分14秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.9~Gathering of Flowers


2023年9月27日(水) 吉祥寺NEPO 
open 18:30 start 19:00
adv/door 2500yen + 1 order
streaming 1000yen
予約&配信購入⇒https://nepo.co.jp/schedules/view/2049

出演:
沖縄電子少女彩+MOGRE MOGRU
うすらび
花園distance
hanaco✳ with ごきげんジャンボリー!!

毎回異なるスタイル/ジャンルのバンド/アーティストを迎えて、音の深淵に深く潜ることを目指す即興アンビエントユニットMOGRE MOGRU(モグレモグル)主催イベント『DIVE DEEP』。
9回目となる次回は「Gathering of Flowers(花を集める)」をテーマに、個性的なフィメールアーティスト4組を迎えてお贈りします。アンビエント/ノイズ/沖縄音楽/サイケデリック/インスト/ミニマル/メロウポップとそれぞれ異なる魅力を持つ美しい花たちと一緒に、秋の夜長の音の海に深く潜りましょう‼‼


TIME TABLE(各30分)
19:00-19:30 hanaco✳ with ごきげんジャンボリー!!
転換15分
19:45-20:15 花園distance
転換15分
20:30-21:00 うすらび
転換15分
21:15-21:45 沖縄電子少女彩+MOGRE MOGRU


●沖縄電子少女彩+MOGRE MOGRU


沖縄音楽を基礎にポップス、ダンスミュージック、民族音楽、アンビエント、ノイズ、テクノなど幅広い楽曲を制作するフィメールアーティスト=沖縄電子少女彩とミュージカルソー/バイオリン/フルート/おもちゃ楽器などのアコースティック楽器とディープなギター&エレクトロニクスによる新進アンビエントユニット=MOGRE MOGRUが合体。2023年5月に秋葉原グッドマンで初コラボして、メンバー自身も「ずっと前からやってるバンドみたい‼‼」と驚くほど相性の良い演奏を聴かせ、共演者や観客から「完成度高くて凄かった」「スバラシイ一体感」「獰猛なる静けさ」「恍惚のひととき」などの評価を得た。今回の2度目のコラボレーションでさらに進化した演奏を聴かせたい。



●うすらび


利光暁子(ex.DOODLES、あみのめ)のギターとボーカル、川口雅巳(New Rock Syndicate、The Hardy Rocks、Los Doroncos)のベース、諸橋茂樹(宇宙エンジン、魔術の庭)のドラムによる、サイケロックトリオ。90年代に大学の軽音サークルで知り合った3人が、それぞれの音楽活動を経て再会、2019年にうすらびを結成。これまでにフランスよりLPを2枚、国内でカセットを1本リリースしている。



●花園distance


香川県高松市で結成。
ギターレスのスリーピースだいたいインストバンド。



●hanaco✳ with ごきげんジャンボリー!!


ボーカル/hanaco✳
ギター/のざあたかし
ピアニカ、グロッケン、笛etc../黒い瞳
hanaco✳率いるごきげんジャンボリー‼ メロウでポップな曲に乗せて、すべての生き物たちに届けふつーのラブ&ピース!


秋の夜
花を集めて
花潜り

【MOGRE MOGRUライブ・スケジュール】
9月3日(日) 阿佐ヶ谷ヴィオロン
園田游 舞踏會
19:00 / 1,000円
園田游(踊り)+MOGRE MOGRU(音)

9月16日(土) 大久保ひかりのうま
EXPLOSION MEETING
13:00 open / 13:30 start
2500 yen + 1 drink
【出演】
今井和雄 (g)+キカンジュ・バク (ds)
ヒグチケイコ (vo,p)+ルイス稲毛 (b)
MOGRE MOGRU 

9月18日(月・祝)吉祥寺NEPO
NEPO企画
アンビエント、ノイズ、アブストラクトな祭典イベントとのこと
詳細未定

9月27日(水) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.9~Gathering of Flowers
本文参照



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The Courettes JAPAN tour2022~The Courettes(ザ・クーレッツ)/The 5,6,7,8's/ザ・ハイマーツ@新宿ロフト 2022.10.5 wed

2022年10月07日 01時36分54秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


The Courettes JAPAN 2022
2022年10月5日(水) 新宿ロフト
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥3900 / DOOR¥4400(DRINK代別¥600)

The Courettes
The 5.6.7.8's
Opening Act:ザ・ハイマーツ



爆団バンドで初ライヴをしたことで自分の中でバンド熱が沸騰気味である。タイミングよく夏前からお気に入りだったデンマークとブラジルの二人組ザ・クーレッツの来日公演が開催。対バンがゴロッパチことThe 5.6.7.8'sとガールズガレージの新星ザ・ハイマーツという、国籍・年代・芸歴を超えたガールズバンドの三つ巴である。新宿ロフトはガールズバンド推しの年配男性やレコードマニアっぽい洋楽ロックファンを中心に、ガレージロックが好きそうな若者もちらほら。15年前は他のファンとつるむこともなく、ぼっちで粛々とガールズガレージ現場に通っていた筆者であるが、今回は地下アイドルやDJイベント繋がりの知り合いがかなりいてアットホームな気分。前から2列目でかぶりつきで女子ライヴを堪能した。

●ザ・ハイマーツ


近年ぴか一のお気に入り女子バンドであるにも関わらず、2回くらいしかライヴを見たことがないザ・ハイマーツ。気が付けば男性ベーシストが加入、ギターはフライングVに変わっていた。しかしながら、演奏は以前に増してワイルド。キャッチ―なGS調歌メロも素晴らしい。物販で購入した新作カセット『DODGY DEMO』が滅茶苦茶カッコよい。これまで少しアイドルヲタク目線で観ていたが、今後はバンドとして素直に受け入れたいと思う。

●The 5.6.7.8's


過去ブログを調べたところ、ゴロッパチを観るのは2015年1月30日六本木SuperDeluxe以来7年半ぶり。しかしまったく久しぶりな気がしないのは、彼女たちの奏でるロックンロールが時代を超越しているからだろう。1950年代に生まれたロックンロール魂は70年余り経ってもロックンロール魂のまま転がり続けるのだから。ハイマーツやクーレッツのようにワイルドなパワーで突き進むのではなく、ある意味ジャズやラテンバンドに通じる熟練のグルーヴで聴き手の腰を振らせる技はもはや伝統芸と呼ぶしかない。朝まで踊っても疲れない至福のR&Rパーティショーに痺れた。

●The Courettes


初の日本で初のライヴコンサート。ザ・クーレッツの二人でなくても最高にハッピーな時間に違いない。時差ぼけだ、と言いながらも覚醒しまくった勢いのマーティンが怒涛のロックンロールビートを叩き出す。フラヴィアはぴょんぴょん跳ねながらファズギターをかき鳴らす。アルバムでは凝ったアレンジをしているが、ライヴはライヴとしてワイルド一辺倒で突っ走る振り切れ方が潔い。さすが夫婦ならではの阿吽の呼吸とヨーロッパのライヴシーンで鍛えられた客煽りで観客も巻き込まれてテンションが上がりっぱなし。ポストコロナの声出し禁止令を忘れて歓声を上げると益々気分上々。マシンガンギターを目の前で観て、このまま撃ち殺されても構わない、と一瞬昇天しかけたかもしれない。戻ってこれてよかった。だって最高のロックンロールをもっとたくさん聴きたいから。

ガレージロック
パンクロックと
陸続き




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【爆裂ライブ情報】爆裂女子のカバーバンド登場!爆団BAND『初爆裂』9/28(水)ライブバー大久保水族館にて開催。対バンはセンチメンタル思春期、サプライズ・ゲスト有。

2022年09月24日 00時09分10秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


最強で最凶、暴れまくりパンクロックアイドル「爆裂女子」が2021年9月28日に新宿ロフトにてラストライブ『爆裂大解散』を開催してから丸一年。2021年春に爆団(爆裂女子のヲタクの愛称)を中心に結成された爆裂女子のカバーバンド「爆団BAND」がついにライブデビューを果たす。
メンバーはあおこ(ヴォーカル)、ウイリアム王子(ギター)、あれきし(ギター)、ミノル(ベース)、ひろミサ(ドラム)の5人組。「ナンシー」「GREAT FXXKING MY WORLD」「Against The Drain」など爆裂女子の名曲のカバーを中心に、爆裂女子が音源を残していないレア曲も披露されるという。
スペシャルゲストとして、2022年1月結成、8月25日に始動した元爆裂女子の凛茶魔の新バンド「センチメンタル思春期」、オープニング・アクトに謎のデュオユニット「PRINCE & ROMY」、さらに驚きのシークレットゲストも出演予定。デビューにして超豪華な胸熱イベントになるに違いない。



爆裂女子のカバーバンド!
爆団バンド『初爆裂』

2022年9月28日(水)
Live Bar 大久保水族館
https://shin-suizokukan.com/
19:00 open / 19:30 start
予約・当日共に2500円+1D

【出演】
爆団BAND
センチメンタル思春期(Special Guest)
PRINCE & ROMY(Opening Act)
サプライズゲスト有

人数制限があるので予約をお勧めします。
予約は下記メールアドレスに名前(ニックネーム可)、枚数、お目当て明記の上ご連絡下さい。
burstband.info@gmail.com


歌い継ぐ
アイドルソングは
永遠に


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【現代女子ガレージロック進化論】ザ・クーレッツ/ザ・ジャケッツ/カクテル・スリッパーズ/ロス・ビッチョス/ザ・マギーズ・マシュマローズ

2022年08月19日 01時49分58秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2・3年に1度は女子ガレージロックのマイブームが訪れる。今年の春頃にSpotifyで海外のガールズバンドを探してプレイリストを作っていたのだが、先日最も気に入っていたThe Courettesがギターウルフ主催イベントで来日することを知り、改めて聴き直して、その強烈なファズギターとキュートな60’sファッションに魅惑された次第である。そのまま関連アーティストを辿っていくと馨しきガレージ女子をいくつも発見した。そのすべてがヨーロッパのバンドということが興味深い。ロックンロール発祥の地であるアメリカ合衆国にももちろん現代ガレージ女子は存在するに違いないが、60年代への憧れをダイレクトに伝える継承者は、文明伝播の辺境地であるヨーロッパや日本にいるのかもしれない。そんな女子の素直なシャウトに耳を傾けながら、10月のThe Courettes来日ツアーを楽しみにしていよう。

●The Fabulous Courettes ザ・(ファビュラス)クーレッツ


ブラジル人のフラヴィアとデンマーク人のマーティンというクーリ夫妻によるロックンロール・ユニット。2015年にドイツのインディー・レーベル“サウンズ・オヴ・サブタレイニア”からアルバム『Here Are The Courettes』でデビュー。2017年に10インチLPでライヴ盤を出して。2018年にセカンド・スタジオ・アルバム『We Are The Courettes』、2021年3rdアルバム『Back In Mono』をリリース。これは日本盤もリリースされたが、日本語表記が「コーレッツ」になっている。本人はライヴで「クーレッツ」と言っているのだが、確かめないでコーレッツと名付けたとしたらちょっと悲しい。最新作は10インチ『Back In Mono (B-Sides & Outtakes)』(2022)。ベースがいないが、低音部をフラヴィアのドスの効いたファズ・ギターが担っている。アートワーク、タイトル、楽器、ファッション、すべてが60年代ガールズロックへのオマージュなのが素晴らしい。

The Courettes - "Misfits & Freaks"



●ザ・ジャケッツ The Jackets


2007年スイスのベルンで結成。Jack Torera (g, vo)、Chris Rosales (ds)、Samuel 'Schmidi' Schmidiger (b)の三人。これまでに4枚のアルバムをリリース。ヨーロッパ各国、アメリカ、カナダ、メキシコをツアー。最新アルバムは『Queen Of The Pill』(2019)。2022年1月The Courettesとのスプリット2枚組7インチをリリース。ホラーなメイクが印象的なジャック・トレラのワイルドなヴォーカルとギターは、ザ・クーレッツのフラヴヴィアと並ぶ現代欧州ガレージ女子の最高峰。

The Jackets - Losers Lullaby (Official Video)



●カクテル・スリッパーズ Cocktail Slippers


ノルウェイ・オスロ出身のオールガールズバンド。現在のメンバーはHope (vocals)、Rocket Queen (guitar)、Vega (guitar)、Miss A-OK (drums) 、Sugar(bass)。90年代に活動したガールズバンドThe Barbarellasのメンバーにより2001年に結成。同年レコードデビューし、2007年にブルース・スプリングスティーンEストリートバンドのリトル・スティーヴンのWicked Cool Recordsと契約。現在までに5枚のアルバムをリリース。最新作は『Shout It Out Loud 』(2021)。20年の歴史を誇るオールガールズバンドだけあって、ガレージロックだけでなく、グラムロックやハードロックの要素も持つきらびやかなサウンドが貫禄たっぷり。

COCKTAIL SLIPPERS - SAY MY NAME (from the album SHOUT IT OUT LOUD 2021)



●ロス・ビッチョス Los Bitchos


イギリス、ロンドン出身のインストロックバンド。Serra Petale (guitar), Agustina Ruiz (keytar), Josefine Jonsson (bass) and Nic Crawshaw (drums)。南米のチーチャやクンビア、トルコ・サイケ、サーフギターを融合させたサウンドが、クルアンビンへのイギリスからの回答と紹介され注目を集めている。2022年にデビュー・アルバム『Let The Festivities Begin!』をリリース。女子会っぽいマッタリしたリラックス感と真面目にふざけたMVが新世代ガレージ女子の証。

Los Bitchos - Las Panteras



●ザ・マギーズ・マシュマローズ The Maggies's Marshmallows


チェコ共和国プラハ出身のガレージパンクトリオ。Meg Janderova (vo,b)、Vaclav Dobes (g)、Vojtech Buric (ds)。2012年にCDRでデビュー。アメリカの老舗ガレージロックレーベルGet Hip Recordingsと契約し2014年に7インチシングル、2016年にアルバム『The Maggies's Marshmallows』をリリース。地面を這いずり回るようなダークなガレージロックには旧東欧のアンダーグラウンドカルチャーの残り香がある。その後の経緯は定かではないがほどなくバンドは解散、現在ヴォーカルのMegは女性ポストパンクトリオBibione、ギターのVaclavとドラムVojtechは、ガレージサイケバンドThee Lazy Eyesで活動している模様。

The Maggie's Marshmallows - Come along (OFFICIAL)


女子ロック
俺の心を
抱きしめろ

THE JACKETS & THE COURETTES - Chaputa!'s Double Feature Vol.4 [Full 2x7-inch split, 2022]
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【ライヴ・レポート】Breeze Blow@Bitches Brew vol.2~sara (.es)/内田静男/建畠晢@白楽ビッチェズ・ブリュー 2022.7.1(fri)

2022年07月06日 00時34分14秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2022.07.01 fri
Breeze Blow@Bitches Brew vol.2

act
内田静男 Shizuo Uchida, bass
sara (.es) , piano
建畠晢 Akira Tatehata, poetry



昨年10月8日以来9か月ぶりのsara(.es)の関東公演。横浜・白楽のジャズカフェ、ビッチェズ・ブリューでの2回目のソロ公演である。前回のソロ公演は、初めて弾くビッチェズ・ブリューのアップライトピアノに不思議なパワーを感じて、新たな弾き方に目覚めたと語っていた。
【地下ジャズLive Report】“Breeze Blow” ~ sara (.es ドットエス) + 建畠晢 @白楽Bitches Brew 2021.10.8 fri

ゲストに前回も共演した詩人の建畠晢と、故・橋本孝之とデュオでUHとして活動していたベーシスト内田静男を迎えた今回の公演は、音楽・美術関係者を中心に満席の盛況。和やかな雰囲気の中、大阪から同行したギャラリーノマルのプロデューサー林聡の紹介で演奏がスタートした。

●sara Solo


ボヘミアンな衣装でリラックスした感じでピアノに向かったsara。話しかけるような優しいタッチで微細な音色を奏でる。指が鍵盤を撫でるように動くと、ピアノもその動きに波打つような音色で応える。次第にアクションが激しくなり、腕を鍵盤の下に伸ばしピアノのボディを叩いて反響させたり、身を反らしてペダルを踏みしだき鍵盤を乱打する。前回”変な子・変わった子”だったアップライトピアノは、saraの一挙一動に歓びの声をあげるように、最高の音を生み出そうとしているように思えた。このピアノとの一体感。saraの演奏には、楽器や場所を巻き込む“.esマインド”が溢れ出していた。

●内田静男+sara Duo


内田静男とsaraは、2021年夏以降トリオで1回、デュオで2回共演している。二人とも橋本孝之の演奏パートナーだったという共通点はきっかけに過ぎず、共演する二人の間には.esともUHとも異なるプレイヤー同士の新たな共感が生まれている。弱音・微音・物音・楽音に関係なく、音と音が拡散と収縮を繰り返す演奏は、「即興」という使い古された言葉が持つ本来の個と個の在り方を詳らかにする、原初的なパワーを感じさせた。

●建畠晢+sara Duo


大阪のギャラリーノマルでも共演を重ねてきた詩人と音楽家の邂逅は、前回よりも鋭さを増した、あたかもつむじ風のような凝縮された時間を生みだした。建畠の詩に現れる言葉遊びのような言語感覚が、saraとピアノの共感反応の隙間に入り込み、別の宇宙にワープさせるSF映画の一場面を幻視した。窓辺を飾る花模様の電球や三日月型の反射板の悪戯かもしれないが、音に起因する瞑想旅行ではないと果たして言い切れるだろうか。

音の宇宙への小旅行を終えた清々しさが、熱帯夜の寝苦しさを忘れさせてくれた。

ピアノ弾く
姿を見下ろす
金の月

sara (.esドットエス) Solo Piano Improvisation “Esquisse” 2022/02/19 Gallery Nomart

【即興音楽Disc Review】sara (.es) / Esquisse~Piano Improvisation~白い羽根のように重力から解き放たれたピアノ作品。
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【地下女子レビュー】オルガンを慰撫する慈しみの聖歌~『デルフィーヌ・ドラ(Delphine Dora) / 否定神学聖歌(Hymnes Apophatiques)』

2022年06月23日 00時05分39秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


『Delphine Dora / Hymnes Apophatiques』 『デルフィーヌ・ドラ / 否定神学聖歌』
text by 剛田武 Takeshi Goda

CD : Morc Tapes morc 86 / DL : bandcamp

Delphine Dora : Pipe organ, vocals

1. l’espace transcendant (超越的な空間)
2. la plénitude des signes (記号の充満)
3. s’extraire de l’abîme (奈落の底からの脱出)
4. ritournelle scolastique #1 (スコラ哲学的リトルネッロ #1)
5. athanor (錬金炉)
6. mystère indicible (言いようのない謎)
7. ritournelle scolastique #2 (スコラ哲学的リトルネッロ #2)
8. allégresse (歓喜)
9. l’immuable sous-jacent (根底にある不変のもの)
10. la table d’émeraude (エメラルド色のテーブル)
11. l’abîme qui les sépare (二人を隔てる奈落の底)
12. kaïros (カイロス)
13. eon (イーオン)
14. l’esprit vide (空っぽの心)
15. opus divinum (神聖な作品)
16. immobilité (不動)
17. saisir l’éternité dans le temps (時間の中で永遠を把握する)

Mastering by Michael Anderson
Composed by Delphine Dora in St Saphorin Church (July 2021)
Thanks to Yan & Jon from Jolie Vue Festival and Wim (Morc Tapes)

Delphine Dora Official Site
bandcamp

神を否定した先に生まれる新たな“歓喜の歌”。
デルフィーヌ・ドラは1980年フランス・パリ生まれの即興音楽家、作曲家、ピアニスト、レーベルオーナー。独学でピアノと声楽を学び、様々な鍵盤・管・弦・打楽器・電子楽器を身につけ、さらにフィールド・レコーディングやサウンド・オブジェへと守備範囲を広げて活動するマルチミュージシャンである。2005年頃から自主制作で作曲・即興作品を発表し、現在までに30作を超えるアルバムをフランス国内外のレーベルからリリースしている。その多くは限定リリースのため物理メディアでの入手は困難だが、デジタルで聴くことは可能であり、探してでも聴く価値がある。

2021年7月16日に彼女はスイスのアルプス山嶺の村サン・サフォランで開催される“ジョリー・ヴ―(素敵な眺め)フェスティバル”に出演した。それに先立つ数日間、レジンデンシーとして現地のサン・サフォラン教会に滞在し、教会のパイプオルガンを好きなだけ演奏する機会を得て、即興を中心に何時間にも亘りオルガンと歌の演奏をレコーディングした。その中から1時間余りの音源を選んで制作された小品集が本作『否定神学聖歌』である。

パイプオルガンという楽器は、私のように宗教的背景の異なる日本人から見ても荘厳で神々しい存在だが、キリスト教が主流の国の人々にとっては、幼い頃から教え込まれた<絶対的な神>を象徴する存在への畏怖心と、同時に打ち負かすべき存在への反抗心というアンビバレンツを内包する楽器と言えるだろう。筆者はオリヴィエ・メシアンのオルガン曲を愛する者だが、熱心なキリスト教者であったメシアンの教条主義的な思想やスタイルにはひと欠片の興味も魅かれはしない。それでもなお、壮麗なパイプオルガンの音色の人知を超えた美しさに陶酔し、主の足元に身を投げ出す恥辱をも厭わず、敬虔な信徒を装うが如く、忘我の果ての昇天に身を任せることを禁じ得ない。

ドラ自身が信者かどうかは知らないが、化け物のように巨大なパイプオルガンを自分の演奏で跪かせたい、自分の腕で支配したいという無意識のサディスティックな願望が自然な形で実を結んだのが、パイプの先に火を灯す仄かな熱を帯びた器楽音と、揺れる炎を吹き消そうとする些かフラット気味の嬌声の吐息の相姦作用が克明に記録されたこのアルバムである。初めは恥じらっていたパイプとヴォイスが、曲が進むにつれて寄り添い、語り合い、睦み会う音の連なりは、恰も両者を包み込む教会建築のナチュラルリバーヴに隠れて密会する神(Divine)と人(Human)のアバチュールである。

それにしても神性を剥ぎ取られたパイプオルガンの音色は何と無垢で脆いのだろう。デルフィーネ・ドラのヴォーカライズが教会オルガンの空っぽの心を慈しみで満たす。21世紀の“歓喜の歌”は斯様にあるべきなのかもしれない。(2022年6月1日記)
初出:JazzTokyo#289 2022年6月3日公開

Delphine Dora - Psychic Mind - A Stream of Consciousness (2012)


神と人
鍵盤と手の
アバンチュール

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【即興音楽Disc Review】sara (.es) / Esquisse~Piano Improvisation~白い羽根のように重力から解き放たれたピアノ作品。

2022年06月02日 01時01分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


『sara (.es) / Esquisse~Piano Improvisation』
『サラ(ドットエス) / エスキース~ピアノ・インプロヴィゼーション』


text by 剛田武 Takeshi Goda

CD : Nomart Editions NOMART-120 ¥2,200(税込)2022.5.11 Release

sara : piano

1. Esquisse #1
2. Esquisse #2
3. Esquisse #3
4. Esquisse #4
5. Esquisse #5
6. Esquisse #6
7. Esquisse #7
8. Esquisse #8

Recorded live at Gallery Nomart in Osaka on
Feb. 19, 2022 during Kohei Nawa’s solo exhibition Esquisse.
Total 38:52
Art direction and production: 林聡 Satoshi Hayashi
Recording and mastering: 林聡 Satoshi Hayashi
Liner notes: 建畠晢 Akira Tatehata / 剛田武 Takeshi Goda
Translation: クリストファー・スティヴンズ Christopher Stephens
Design: 冨安彩梨咲 Arisa Tomiyasu

https://www.nomart.co.jp/

場所を演奏するユニット.es(ドットエス)=saraの初のピアノ・ソロ・アルバム。

2013年12月、大阪のコンテンポラリーミュージックユニット.es(ドットエス)の東京ツアーで初めて橋本孝之とsaraの生演奏を体験した筆者は、彼らをを「場所で演奏するのではなく、場所を演奏するユニット」と表現した(⇒#631 .es(ドットエス)LIVE IN TOKYO 2013)。.esのCDのほとんどは拠点である現代美術ギャラリー「ギャラリーノマル」で録音されており、深いナチュラル・リバーヴに包まれた演奏の質感は、ライヴハウスやジャズクラブで演奏される即興ジャズや前衛音楽とは異質の音響ユニットとしての.esのアイデンティティだと思っていた。しかし初めて訪れた新大久保EARTHDOMと池ノ上 BAR GARI GARIに出演した二人は、ギャラリーノマルの演奏を再現するのではなく、それぞれの場所を演奏に同化させ、二日間全く異なる演奏により自我同一性を見せつけた。その1年後に観た四谷茶会記でのライヴでは、据え付けのアップライトピアノのペダル操作でサックスの音を残響させて茶会記の音を演奏してみせた。

翻って考えるに、場所を演奏する主体はsaraであった。愛用の楽器(アルトサックス、ハーモニカ、ギター)を何処へでも持って行ける橋本は、どんな場所でも自分に馴染んだ演奏が出来る。それに対してピアニストであるsaraは行く先々で異なる楽器(ピアノ)を使って自分の演奏をしなければならない。初めて触れるピアノがどんな個性を持っているのか、僅か数十分程度の試し弾きだけで知ることは困難だろう。鍵盤に触れる指先だけでなく、五感全てを使ってピアノが置かれた場所の秘密を探るしかない。自分の演奏をするためには場所を味方につける必要がある。自分を場所と同質にすることで、ピアノを自然に鳴らすことが可能になる。実際に2021年8月渋谷公園通りクラシックス(⇒Live Report)、10月に白楽Bitches Brew(⇒Live Report)で観たsaraのソロ・ピアノ・ライヴでは、演奏を始める前に目を閉じてしばらく黙想する姿が見られた。深呼吸しながら場所を招き入れ身体と同化させる儀式だったのかもしれない。



『Esquisse エスキース(スケッチという意味)』はsaraの初のソロ・アルバム。2022年2月19日に.esのホームグラウンド「ギャラリーノマル」での名和晃平個展「Esquisse」会場で行ったソロ・ピアノの即興ライヴをほぼ全編収録。ノマルに設置されたピアノは、彼女が生まれる前に母の胎内で音を聴き、生まれて最初に弾いた馴染みのピアノ。場所は.es結成前からマネージャー/クリエイティブ・ディレクターとして籍を置くギャラリーノマル。楽器も場所も彼女自身と言っても過言ではない最高に理想的な環境で生み出されたピアノ演奏は、この上なく優しく自由で、母の胎内にいるような安心感に満ちている。この音の中では、過去の苦しみも喪失の悲しみも将来の不安も感じることはない。CDケースに封入された白い鳥の羽根のように、魂を無重力の明日へと羽ばたかせればよい。(2022年4月28日記)
初出:2022年4月30日 JazzTokyo No.289

sara (.esドットエス) Solo Piano Improvisation “Esquisse” 2022/02/19 Gallery Nomart


ピアノから
羽ばたく音は
無重力

【購入店舗リンク】
ディスクユニオン
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008469250

ノマルストア
https://www.nomart.co.jp/work/detail.php?workCode=93240016

【ライヴ情報】
2022.7.1 fri
横浜白楽Bitches Brew出演決定!
“Breeze Blow at Bitches Brew vol.2”
内田静男 Shizuo Uchida + sara (.es)
Special guest:
建畠晢 Akira Tatehata (poetry reading) and more..?
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【魅惑の軽音楽その6】非英語圏の歌姫たち~カトリーヌ・ソヴァージュ/リカ・ザライ/アンヌ・シルヴェストル/アンネケ・グレンロ/ディマラ・シスターズ

2022年04月05日 01時00分36秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


筆者のレコード掘りの主現場は今や中古盤店やリサイクルショップのジャンクレコード売り場になった。プレミア盤やレア盤や廃盤コーナーを掘ってもあるのはどこかで見たレコードばかりで、買う前からどんな音か分かっているのがほとんどだし、書籍やネットで存在を知ってるだけで聴いたことも無いレコに5桁の金を払う勇気も余裕も歓びも最早持ちえない。その点ジャンルも何も滅茶苦茶なジャンクコーナーには、見たことも聴いたこともない謎レコが山盛りだし、ジャケ買いしてもペットボトルのお茶より安い。特に50年代~60年代の軽音楽レコードの数々は、当時の日本のエンタメ界で何が流行っていたかを紐解く貴重な資料である。そんな歴史の重みが刻み込まれた時代の証人に他ならないレコードをジャンクコーナーから救い出して21世紀に伝えるのがこの【魅惑の軽音楽】シリーズである。今回は60~70年代前半の日本で英米のロックやポップスに負けない人気を誇っていた非英語圏=ヨーロピアンポップスの歌姫たちを紹介したい。いずれもWikipediaに日本語ページすらないが、当時は日本盤が発売されていたアーティストである。

●リカ・ザライ Rika Zaraï


イスラエル人シンガー兼作家。1938年エルサレム生まれ。エルサレム音楽院ピアノ科を首席で卒業。イスラエル人の義務である兵役を経て、後にテル・アビブでノルフェージュの教授となった。1959年、パリに出て、1960年代から歌手としてフランス各地で歌うようになる。1970年オランピアに出演。ヒット曲を連発し人気シンガーとなるが、そうした活動のさなかに、自動車事故で瀕死の重傷を負う。医者からも見放されていたが、調和思想家・菜食主義者レイモン・デクストレの助言で自然療法を実践し、みごと健康を回復した。その体験をつづった書籍『私の自然食』を1985年に出版すると「聖書以来の超ベストセラー」と評されるほどの大ヒットになった。その後、音楽活動と並び自然療法家として著述や自然食品の普及等に活躍した。2020年12月23日没。

RIKA ZARAI - BALAPAPA / 1970



●カトリーヌ・ソヴァージュ Catherine Sauvage


シャンソン歌手。1929年5月フランスのナンシー生まれ。1940年に家族と一緒にアヌシーのフリーゾーンに引っ越した。高校卒業後、彼女は演劇をはじめ、ジャニーン・ソールニエという名前で舞台に出演した。ピアノ、歌、演劇を8年間学んだ後、1 ​​950年にレオ・フェレと出会い、彼の歌に夢中になった。1952年にフェレの「パリ・カナイユ」を歌ってヒット。1954年、再びフェレの曲「男」でフランスの有名な賞である「フランス・ディスク大賞」を受賞。60年代以降シャンソン歌手として高い人気を誇り、女優としても活躍。1998年に68歳で没。

Catherine Sauvage "Paris canaille" (live officiel) | Archive INA



●アンヌ・シルヴェストル Anne Sylvestre


フランスのシンガーソングライター。1934年6月フランス・リヨン生まれ。50年代ソルボンヌ大学で文学を学んでいる間、キャバレーで歌い始め、 コメディアンのジャン・クロード・パスカルに曲を提供。59年に自らも歌手デビュー。73年に自分のレコード会社を設立。貧困、教育問題、戦争など社会問題をテーマにした曲が多く、またフランスを代表するフェミニスト歌手と呼ばれ、女性の権利や性差別についての歌も多く発表している。2020年11月30日、86歳で没。

Anne Sylvestre - Un mur pour pleurer (1974)



●アンネケ・グレンロ Anneke Grönloh


インドネシア生まれのオランダ人シンガー。1942年6月オランダ領インド(現在のインドネシア)で生まれ、第2次世界大戦中は日本占領下で集中キャンプで生活。戦後家族でオランダへ移住。1959年にタレントショーで優勝し歌手デビュー。1961年の「Brandend zand」(燃える砂)は、史上最も売れたオランダの曲の1つと呼ばれるほどの大ヒットを記録、ポップスやジャズの他インドネシアの伝統音楽クロンチョンの曲もヒットさせた。1960年代を通じて成功したキャリアを持ち、2000年代まで芸能活動を行う。2018年9月、76歳でフランスで死去。

Anneke Gronloh. Home cooking



●ディマラ・シスターズ Di Mara Sisters


イタリア・ミラノでイタリア人の父とアメリカ人の母の元に生まれた、ローズ(1932生まれ)、リリアン(1933年生まれ)、マリサ(1934年生まれ)の3姉妹からなるヴォーカル・グループ。1950年にローマのテレビ番組でプロとしてデビュー。53年に家族でアメリカへ移住。55年にデトロイトのクラブでデビューして以来、アメリカ各地のクラブやテレビに出演、57年にルーレット・レコードと専属契約しカンツォーネやイタリアン・ポップス、映画主題歌を歌い人気となる。

O Sole Mio


非英語の
ジャンクの歌姫
美人揃い

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