2011年03月17日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

わんぱく公園を考える会

地域ぐるみの子育てについて考え合う参加者たち

地域ぐるみの子育てについて考え合う参加者たち

より良い公園づくりを考えようと、 海南市大野中のわんぱく公園 (有本智園長) で13日、 「わんぱく公園を考える会」 が開かれ、 まちづくり市民団体などから7人が参加して意見を交わした。 同園では来年度以降、 森林観察会、 間伐体験など9つの事業を予定しており、 「単発ではなく、 豊かな自然環境の中で五感を使う事業を行い、 地域で子どもを育てていく呼び水としたい」 としている。

講師は、和歌山大学システム工学部環境システム学科の養父志乃 (やぶしのぶ)夫農学博士。養父さんは、 昭和30年代と現代を比べて日本の食料・エネルギー自給率の低さを挙げ、「元気な子どもをはぐくむためには、 自然豊かな地域や暮らしの共同体が必要」と指摘。古き良き環境を見直すべきだとした。

参加者の一人で、 ボランティアの木工作教室を年に数回開いている元教員の小阪享さんは、「植樹祭と合わせたイベントも良いかもしれない。 子どもたちに生きる知恵を教えたいですね」。ほかの参加者たちも自身が持つ技術や知識で、 子どもに教えられることはないかと意見を出し合った。

同園では昆虫、 植物、 野鳥の観察会や、 ナニワトンボ (環境省絶滅危惧II類) の生息地への看板設置、 チェーンソーアート大会などさまざまな計画を立てており、 養父さんは 「目や鼻、 耳など五感を使った体験やイベントを通し、 次の世代へ生きる知恵を伝えていきたい。 わんぱく公園がその子たちの学びやとなれば」 と話している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif