日本放送協会(NHK)は2011年3月15日、東日本巨大地震の被災地避難所向けに、携帯電話の機能を利用した「安否伝言ポスト」の設置を進めていることを明らかにした。

 安否伝言ポストは、紙ベースの安否カードに書かれた安否情報を簡単な操作でNHKに送り届けられる装置。携帯電話のカメラおよびメール機能を利用する。

 安否伝言ポストの装置上部に携帯電話が取り付けてあり、安否カードを下にセットして送信ボタンを押すと、携帯電話のカメラがカードを撮影。それをメールに添付し携帯電話網を介して自動的にNHK放送センターに送り届ける仕組みになっている。

 NHKでは、受け取った安否情報を見て、職員が安否情報放送用端末に入力、テレビ番組やラジオ、データ放送などで安否情報を放送する。安否伝言ポストの設置にあたっては、避難所へテレビやラジオを設置する際に、携帯電話が利用できるエリアかどうかを確認したうえで設置しているという。