紀の川市で越冬不知火出荷

甘くて食べやすいことで人気のかんきつ不知火 (しらぬい) の越冬果実の出荷が、 紀の川市荒見の農家で始まった。

通常の不知火は霜が下り始める12月ごろに収穫されるが、 東野義之さん (52) 方の東樹園では、 果実に袋掛けして越冬させこの時期に収穫する。 早く収穫すると酸味が強く残るが、 樹上で成熟させることで酸味を下げ糖度を上げることができる。 手間が掛かるためほかの農家は敬遠するという。

東野さんは 「おいしいものを届けたいので手間は惜しみません」。 4月上旬までに県内や大阪の市場に約5トン出荷される。 店頭では一玉200円前後。