「食育のまち紀の川市」出版記念講演

食育本 「食育のまち紀の川市」 (自費出版) の発行を記念した講演会が20日、 和歌山市七番丁のモンティグレ (ダイワロイネットホテル和歌山) で開かれ、 著者で紀の川市理事・農林商工部長の田中卓二さん (46) が 「食育とは 『食を通じて命の大切さを学ぶこと』 だ」 と持論を述べた。

50人が参加。 田中さんは食育推進事業を進めるにあたり、 1市民が主体2市の職員がやりがいを持てる作業にすること3紀の川市を食育のまちとして全国にPRするなどを念頭に置いたと説明した。 農水省から市に出向していた田中さんは4年間の赴任を終え、 関東に戻ることが決まっており、 「これまでの出会いに感謝し、 今後は東日本大震災に遭った被災地のために頑張ります」 と抱負を述べた。 そのほか、 田中さんとかかわりが深い紀州民謡保存会や宮本静さんのコンサートもあった。

来場した和歌山市木ノ本の坂本巌さん (70) は 「紀の川市が食育を進める全国有数の果物王国であることが改めて分かりました」 と話していた。