Entrepreneurs' Mind

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This article was written on 16 10月 2011, and is filled under インタビュー記事累計, 榊原健太郎氏.

起業家に必要なサムライ魂×榊原健太郎氏(2)


起業家に必要なサムライ魂×榊原健太郎氏(2)http://entrepreneursmind.net/wp-content/uploads/2011/10/48d10cb8f54efb98a34d5f363a98b61b-150x150.jpgEntrepreneurs' Mind

起業家に必要なサムライ魂×榊原健太郎氏(2)今回もライターは両角に代わり、坂本(@thetacpa)が担当です!
前回の記事はこちら→http://entrepreneursmind.net/?p=607

榊原健太郎(@samurai_ken)

1974年 愛知県名古屋市 出身。関西大学社会学部 卒業。97年 日本光電工業株式会社 入社。2000年 株式会社アクシブドットコム(現ECナビ) 入社 01年 株式会社インピリック電通(現電通ワンダーマン) 入社。02年 株式会社アクシブドットコム(現ECナビ)復帰。07年 グロービス経営大学院 経営研究科 入学。08年 Samurai Incubate Inc.設立 榊原氏は、主にスタートアップと呼ばれる事業を立ち上げて数年以内のベンチャー起業を包括的に支援するインキュベーター。 会社HP(http://www.samurai-incubate.asia/overview.html

2011.10.17 スタートアップのための日本最大級のコワーキングスペース「Samurai Startup Island」発表。場所は品川・天王洲。http://www.samurai-incubate.asia/ssi/

起業するならIT

これまでスキルの話をしてきたが、起業する分野とタイミングは創業者のスキルや資質より重要視されることも多い。サムライインキュベートの場合、ITでスタートアップと呼ばれる創業初期に投資先を絞っている。

「投資先をITに絞っている理由は2つあります。僕自身にIT以外の経験値が少ない事と、ITはリスクが低い事。パソコンがあってプログラムさえ出来ればITで起業出来る。最悪潰れても死にはしません。リスクが少なくて成長スピードが早く、そして世界を一気に変えられる点がITの魅力です」

例えば、土地店舗を構えて飲食店等を経営し失敗したら大変なことになる。売れ残りのリスクや人件費、固定費も大きくてITほど安くはすまない。

まずは一歩を踏み出せ!

榊原氏はともかくやってみることが何より大事と話す。

「僕なら、すぐに起業して勉強するしかない状況に追い込みます。一年インターンをしてその人脈でアイデアをブラッシュアップするのもいいでしょう。最近は、ビジネスプランコンテストや起業の為の合宿なんかもありますよ。出来るならとにかくwebサービスをリリースして、その中で成長していくのが理想です」

盛んに行われているビジネスコンテストや、ミートアップでのピッチ等への参加が起業への第一歩だ。

「もちろんサムライインキュベートが主催するSVSなどのイベントは学生であってもすべて参加OKです。どんどん来てください。」

榊原氏と言えば、SVS(サムライベンチャーサミット)で拡声器を使っている姿がおなじみ。SVSは、起業思考者、スタートアップ企業、インキュベーター、ベンチャーキャピタリスト、ベンチャー企業幹部、大手企業幹部を集め、新たなコラボレーションを生み出して、世界を変えるスピードをアップさせる目的で行われるイベント。

「支援している会社間のつながりが弱いから、『じゃあ飲み会するか!』という話から『それぞれのサービスを発表しよう!』と最初50人でSVSはスタートしたんです。そのうち支援先以外も参加したいと大きくなって……。起業する方がSVSに来れば全ての人脈が一度にできて、あとは自分の開発だけ注力できるものにしようと考えました。前回が300人だったんですが、次は400人集めますよ。シリコンバレーの真ん中、スタンフォード大学(※2011年9月9日パルアルトのシェラトンホテルで実施(110名参加))でやります」

大企業でいいの?

学生で起業を目指す者はもちろん少数派。そしてその多くも就職と起業で迷っているのではないだろうか。また、ほとんどの就活生がなんとなく大企業を選択しているように感じる。

「僕は大企業、ベンチャー両方経験しているから言えますが、大企業で経験できるのはビジネスのごくごく一部。ビジネス全体を知らないと、将来転職する際に困るかもしれませんね」

他社から求められる技能をその企業で身に付けられるか否かは後々大きな違いを生む。

「その点、ベンチャーでは極限まで苦しい体験をすることもあるのである程度包括的な力がつきます。営業も、財務も、Webのディレクションもできる。そうなれば例え失敗しても他社から欲しがられます」

ベンチャーでは他社でも活きる能力が付きやすい。しかし、それも自分次第だ。

「大企業では、ある仕事をやってればイイという風潮が少なくない。他は誰かがやってくれると考えていると自己解決意識が段々薄くなります。これが愚痴や不満が多い原因でもあるんです。ある会社では未だにカレンダーを大きな紙に書いてる状況。で、『Googleカレンダーを導入したら?』と僕が言うと社長も『そんなこと言ってくれる社員がいなかったよ! ありがとう!』って……」

出世するのは自分で解決しようとし続ける人だと榊原氏は言う。

「僕がアドバイスするなら、『1チーム3人ぐらいで年間100個のサービス作って、その中からいいサービスを追求すればいい』と言います。こんなことが出来るのも資金や人材に余裕がある大企業だからこそ」

※左は大企業とベンチャーの違いをまとめたマトリックス図である。クリックで拡大。

 

 

 

 

 

 

 

榊原氏の起業までのストーリー

非常にエネルギッシュでアントレプレナー精神旺盛な榊原氏だが、それは生まれつきの性質なのだろうか。

「僕の学生時代、友達のサークルが潰れそうで鍋できそうだからと気軽に青少年リーダーへ入ったんです。。もともと子供や教育は好きで、目立ちたがりだったんでしょうね。社会貢献なら目立つし皆ハッピーだし最高じゃん! が根底にあるのかも知れませんね。その経験は今にも影響を与えてますよ」

曰く、世界を一番変えられるのは教育であり、「サムライ魂」を持った人が増えるといい世の中になるとのこと。

(↑は、サムライインキュベートが掲げる8つの魂(行動規範))

「その青少年リーダーでは子供たちと遊ぶ活動をやってました。NGOの隊員でカンボジアに鉄棒作りに行って、そこから社会起業を考え始めましたね。社会貢献のやりがいに惹かれたんです」

その経験から、多くの命を救いたいと医療機器メーカーへ就職した。

「医療機器の会社では営業をやってました。しかし、メーカーなのであるものを売るのがメインですし、医者が相手で仕事が対等にできなかったんです。なので、自分で作ったものを世の中に提供したい気持ちと、対等に仕事したい思いが日に日に強くなっていきました」

その後、三年我慢して現ECナビ、当時のアクシブドットコムへ転職する。

「会社やめてマンションの一室へ飛び込んだ時が人生で一番怖かったですね。あのサムライの8つの魂はアクシブドットコムで営業本部を纏める時作ったんです。行動指針の様で、名前がわかりやすくて、団結感がでる様な理想像があった方がいいと思って。ラストサムライを見ていてトム・クルーズと、渡辺謙の二人が、損得勘定関係なく生きて、最後の二人になっても仲間のために戦い抜くという姿に感動したんです。そこで、武士道等を調べて決めました。パーフェクトに出来れば、すごい人になるし、そういう仲間達だと何でもうまく行く」

 

 

 

 

 

 

 

Samurai Startup Islandとは?

「僕のミッションは“No Action No Change”を世の中に伝える事。人間として渋沢栄一氏を目指していて、ノーベル平和賞を取るのが目標です」

渋沢栄一氏は榊原氏と同じくインキュベーターとしての実績から日本資本主義の父とまで言われる人物。

「周囲の皆さんに『渋沢栄一さんを目指してるんですか?』と言って頂いて初めて知ったんですよ。今の日本のベースを作ったのは渋沢栄一氏というサムライだったと言って過言じゃないんです。今のほとんどの産業は彼が作ったようなもの。なので、『日本の経済のベースはサムライインキュベートが作った!』と将来言われたいです」

渋沢栄一氏は東京ガス、京阪電鉄、東京証券取引所、東京海上火災保険、共同通信社、キリンビール、帝国ホテル、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)など、あらゆる分野で500社以上立ち上げた。社会活動としても、東京慈恵会、日本赤十字社の設立に関わり、一橋大学や同志社大学にも関わっている。関東大震災後の復興に際しては大震災善後会副会長となり寄付金集めなどに奔走した。

「渋沢栄一さんは、ノーベル平和賞候補に上がりながらも取れなかった。そこで、僕は渋沢栄一氏を越えたい。だから、500社支援して、ノーベル平和賞を取って死ぬのが目標です。そして、死ぬ時にどれだけの人に泣いてもらえるかで勝負したいなと。ノーベル平和賞取る人なら世界中の人が泣いてくれるじゃないですか」

日本では故佐藤栄作首相しか受賞していないノーベル平和賞。渋沢栄一氏を超え、一介の起業家が受賞したとなればそれこそ快挙だ。

「三十代はずっとITを支援していこうと思っています。四十代以降は、社会性の高い事業をやりたい。虐待を減らすために、子供が生まれない人と子供を育てられない人をマッチングするとか。あとは青年海外協力隊の民間版ですね。あとはカンボジアに学校を作ってカンボジア自体をインキュベーションしたいと考えてます」

今冬、サムライインキュベートが世界のベンチャー界を大きく変える。

「羽田から17分の天王洲アイル自体を、サムライスタートアップアイランド(SSI)にします。早くて11月頃には100社ぐらい入る施設をオープンして、シリコンバレーのような出島を目指す。次の世界経済の象徴の場所をつくってやろうと。今、世界のベンチャーはシリコンバレーを目指しますよね。これからはSSI目指して来日して、日本の市場に上場するようになる」

SSIから、未来のGoogle、Amazon、Facebookが生まれる日も遠くはないはずだ。

「僕の役割は、日本のITスタートアップは世界に通じることを示して、世界に注目させる。そして、世界のスタートアップをSSIへ呼び込んで日本で上場させることです」

起業したい学生にメッセージ

「『できるできないではなくて、やるかやらないか』起業すれば、ノウハウも身に付くし、最悪いつでも転職できる。逆に起業しない方がリスクかなと思うぐらいです。ベンチャーは何でもできますし楽しいですよ。今なら仲間もたくさんいて、ネットワークが凄い。支援する会社も増えていて、起業家に対してめちゃくちゃ優しいです」

 

 

 

 

 

 

 

 

(文 坂本@thetacpa)

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