iPadの大衝撃! まさかのアップルの首まで絞める超ド級インパクト判明

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    iPadの大衝撃! まさかのアップルの首まで絞める超ド級インパクト判明

    売れすぎちゃって困るのよん!?

    とにかく話題のiPadですけど、もうギズ読者の皆さまは買う派でしょうか? 気になるお財布とのご相談は、じっくりとこちらの診断チャートで判定してもらうといたしまして、その世間を騒がせる購買意欲が、ついに他の業界ライバルにまで見事なジャブを繰り出し始めたことが明らかになっちゃいましたよ。

    まぁ、その特性からしてネットブックの売れ行きに影響が及ぶのも分かりますし、なんとなく他の競合するカテゴリーの敵に強力な一撃を与えそうだというのも予想の範囲内ですけど、どうやらあまりにもiPadのインパクトが強すぎて、あろうことか当のアップルにまでカウンターパンチが返ってきてるんですよね!

    まだ日本では正式に発売される前に判明してきたiPadの衝撃波...。この波に乗り損ねると、もうトンでもないことになりかねませんよ。ちょっと世の中がどんなことになってるのか、続きにクッキリと出ちゃった衝撃チャートを置いときますんで、どうぞぜひ見逃さずにチェックしといてくださいね。

    100512iPadPower1.jpg

    こちらはモルガン・スタンレーによってリリースされた、すでにiPadが先行発売されて一大ブームとなっている米国内での最新調査データなんですけど、これからiPadを購入するというアンケート回答者に対して、もしiPadが発売されてなかったら、代わりに何を買っていましたか? そう尋ねてみた時に判明した衝撃の結果でございます。

    • ネットブックやノートPCの代わりとして、新たにiPadを購入する予定である
    • iPod touchを買おうと思っていたのだが、iPadが出たので購入を思い止まった
    • もうこれで他の電子ブックリーダーは不要になる
    • iPadは、メインマシンとなるはずのデスクトップPCの代わりに購入するつもりだ
    • ニンテンドーDSやPSPといった携帯ゲーム機を買うはずだったが、iPadの発売で購入を見送った

    いやいや、もう他のメーカーにとっては散々の結果ですよね。決してiPadにはバリバリのPCとしての活用スタイルを期待できないと思うんですけど、まさかデスクトップPCの代わりにでも使い倒してみたいって回答が、こんなにも多かったのは意外な驚きでした...

    それと上のグラフでは、ブルーの回答者層が、実のところ、そもそもはアップルの他のiPad以外の製品を購入する予定だったことを示しているんですけど、もうiPadが出たから買わないって意思表示になっております。どうやらiPadのおかげで、当のアップルにとっても、もしかするとMacBookやiMacなどの売れ行きが低下する影響が出始めるのかもしれません。間違いなくiPod touchの販売台数は落ちることになるでしょうしね。

    100512iPadPower2.jpg

    それにしましても、なにはともあれ最大の一撃を食らったのがネットブックであることは一目瞭然でしょうかね。ブルーの棒グラフが、各月の前年同期比で見たネットブックの販売台数の伸びの推移なんですけど、昨年7月に記録した641%増の爆発的な伸びなんて、もう今となっては遠い昔の話のようですね。

    特に注目に値するのが、アップルが世界にiPadを初めて正式に披露した今年1月の数字と、いよいよ本当に米国内でiPadの発売が開始された今年4月の数字です。iPadへの期待感からか、まずは発表後の1月にガクンとネットブックの販売が落ち込み、実際にリリースされた4月には、ついにとどめの一撃を食らったともいうべき低迷ぶりですよね。

    あと余談ですけど、モルガン・スタンレーが次なる大衝撃波に予測しているのが、Palmの買収を果たすHPによる逆襲です。なんといっても、これまであまり日の目を見ることはなかったのかもしれませんが、優れた完成度を誇る「webOS」を載せたタブレットが登場してくれば、これまたiPadの有力対抗馬としてヒットが期待できるということですからね。そうなると、販売価格次第では、もうだれもネットブックなんて見向きもしなくなりそうです。

    あくまでも米国での調査結果ですし、まだ実数データに影響が鮮明に表れてくるのは数カ月先の話でしょうけど、この衝撃が日本に届くのも時間の問題なのかもしれません。まさにiPad革命は本物かもよ〜ん!

    [Fortune]

    John Herrman(原文/湯木進悟)