Googleマップを日々便利に活用しておられる方は、かなりたくさんいらっしゃるかと思いますが、実は日常で使っている機能以外にもGoogleマップには数多くのデータが埋め込まれているのです。今回はバケーションに、スプレッドシート好きに、バイカーに役立つ隠れ機能を一挙にご紹介しちゃいます!

 

■1. うろ覚えの記憶の代わりにスター付きのアドレスを活用(日本未対応)

100512maps_starred.jpg

些細なことのように思えるかも知れませんが、Googleマップのロケーションリストの隣に表示されるスターアイコンをクリックするとかなり時間の節約が出来ます。Android、BlackBerry、Windows MobileやSymbianなどの携帯(iPhoneは近い将来に対応予定)から、行き方を知りたいアドレスを調べる場合、スターを付けたアイテムを呼び出すのは、住所を入力して検索していくよりもかなりスピーディーです。行きたい場所の一時的なリストを作成するなら、スター付きのアイテムは使い捨て出来るチェックリストとして活用するなんて手も。

■2.現在地マーカーを表示させる

100512maps_your_location.jpg

ナビゲーションツールとズームスライダーの間にある小さいボタンをクリックしたことがない方、というか、存在に気付いていない方も多いかと思いますが、FirefoxまたはGoogle Chromeを使用中にこのボタンをクリックすると位置情報通知機能 (Geolocation API) の魔法により、Mapsは近所にあるWi-FiやIPデータなどから大まかな現在地を検出して表示してくれます

すっかり道に迷ってしまった時や、持って生まれた方向感覚のなさにいつも苦労を強いられている方はかなーり重宝するはずです(日本語オリジナル記事)。

■3. 数日間のウォーキングツアー計画を作成

100512itinerary.jpg

スマートフォンや折りたたみ式の大きな地図を、全ての交差点で取り出して確認する、というのは初めて来る場所だとしてもあまりスマートな印象は受けないですよね。Google City Tours簡単に歩けるウォーキングマップを作成してくれ、しかも簡単にプリントアウトできるフォーマットで提供してくれます

行きたい箇所が複数あっても、ベストな順番を提案してくれるのでとても便利です。あいまいな単語からの検索でも、何を探しているのかサジェストしてくれるのもさすがGoogle先生という印象です。

行き先ピンを特定の住所に移動させることも出来ます。少なくとも10枚のプリントアウトを持ち歩く代わりに地図一枚で複数の行き先を表示出来るのでプリンタ用紙の節約にはなります (英語オリジナル記事)。

■4.間違ったロケーションの修正、報告

100512_edit_details.jpg

Mapsは、世界中の全ての情報を常に正確に把握しているわけではありません。マーカーがちょっとずれている場合もあれば、番号が間違ってたり、ウェブサイトへのリンクが切れていたりします。これらは実は修正可能なのです。

住所のピンをクリックし、「その他」のリンクをクリックし、「詳細を編集する」を選択します。ローカルビジネスセンター経由でリスティングを申請している会社の場所などを、編集することは出来ないようになっていて、どれが移動出来る内容は制限されていますが、ポインタが明らかに間違っている場合、ユーザ自らが修正することが可能になっています。また、間違っている情報が編集出来ないようになっている場合は問題を報告することが出来ます。

■5. サイクリング用のルート作成(日本未対応)

100512jn5_nbsu7lw.jpg

Googleマップの自転車用ルート検索は、遅い車だとA地点からB地点に辿り着くまでどのくらいかかるか、という観点ではなく、交通量や坂道だけでなく、バイクフレンドリーなルートやバイク用道路があるルート、サイクリンググループによって薦められているルートやその他のサイクリング関連データを考慮しルートを作成してくれます。

車のルートとしては表示されない、バイクルートも地図上に緑で表示されるので、特に新しいところを開拓に行く場合には便利なこと間違いなし!バイカーにとっては必需品となりそうです。(オリジナル記事)。

■6.GPSで緯度/経度を表示

100512latlng.jpg

Geocaching現象がお気に入ってる方や、ウェブアプリやその他の使用の目的でGPS座標が必要な場合も、Googleマップで必要な情報を入手することが出来ます。が、デフォルトでは出来ないようになっています。

Googleマップの右上にある緑のビーカーのLabsアイコンをクリックし、LatLng Tooltipを有効にすれば、カーソルが置かれた場所の座標を見ることが出来るようになります。

または座標が必要な場所にLatLng Markerがピンを落とせるように設定することも可能。Labsにあるまだ開発段階のモノを常に起動させておくのはどうも気が進まないという方であれば、過去に紹介したブックマークレット(英語記事)を使用すればGoogleマップの中心になっている部分の座標をポップアップ表示させる、という選択肢もありますよ。

■7.付近で撮影された写真を表示

100512maps_photos.jpg

どこへ行くにしても、どこかの誰かがその付近で写真を撮影しているはずです。行き場所や行き方を確かめるために、画像を検索するにも便利ですし、話題になっている場所の画像を探してちら見してみるにも便利です。場所をMapsで見つけたらピンをクリックし、ストリートビューにアクセスします。その場所をストリートビューで表示している状態で、右上に現れる画像ボタンをクリック。

ストリートビューで歩いて行くと、様々なスポットを違う角度から撮影した画像や歴史的な写真などがFlickrPicasaPanoramioなどから検出され表示されます(英語オリジナル記事)。

■8.地図からさくっとご近所検索

100512whats_nearby.jpg

通りの名前だったり、会社やその他のランドマークだったりを探している場合、マーカーをクリックし、「付近を検索」リンクをクリックするとコーヒーショップ、ガソリンスタンド、銀行など、その付近にあるものが検索出来ます

ピンダウンなしで、エリアをもっとやんわりとブラウズしたいという場合、Google マップ上のどこかで右クリックし、ポップアップ内にある「What's Nearby?」のボックスをクリックすると、大まかな住所、または正確なGPS座標に基づいてピンを作成してくれます。

そこから左側のペインに表示される「付近を検索」のボックスをクリックすれば、あまり検索を絞り込むことなく周辺情報のブラウズが可能です。

■9.ショートメッセージ経由で行き方を表示(日本未対応)

100512sms_directions.jpg

インターネットが繋がらない場所で迷ってしまい、携帯の電波だけはかろうじて届く、という場合、SMSメッセージから行き方を受信することが可能です。「Directions A to B」というフォーマットのテキストメッセージをGoogleに送ります。またはAおよびBの町の名前、郵便番号、ストリートアドレスなどのいずれかで使えます。Googleマップで表示されるのと同じ行き方が返信されてきます。

■10.スプレッドシートアドレスを地図上に表示

100512buiydkpiv0_01.jpg

情報を集めて、整理するにはスプレッドシートが一番分かりやすい方法ですが、色んな場所での情報をまとめていかないといけない場合、Googleマップとスプレッドシートのマッシュアップ「BatchGeo」が便利です。

スプレッドシートのデータを単純にペーストすると、「BatchGeo」が、それぞれの住所の場所やそれらに関連付けられているデータが含まれたカスタムマイマップを作成してくれます。一瞬にして長時間調査に費やしたような地図が出来るので、職場の飲み会の幹事なんかを頼まれた時にはかなり出来る人風な演出も可能です。

正確にはGoogleマップの機能ではないですが、正式に含まれても良いのでは、と思う機能なので紹介してみました(オリジナル記事)。

知っていた機能も含まれていたかも知れませんが、実は想像している以上にGoogleマップが多機能であることが分かって頂けたでしょうか?

ぜひぜひ活用してみて下さい!

他にもGoogleマップの知られざる機能をご存知な方はぜひコメントで教えて下さい!

Kevin Purdy (原文/まいるす・ゑびす)