マウスガードには,調整の不能なもの(ストックタイプ)と,選手自身による調整が可能なもの(マウスフォームドタイプ)があります。調整の可能なものには大きく分けると2つのタイプがあり,温湯で軟化して調整するタイプと歯列弓の形をした外枠に柔らかい内層材を盛り上げて調整するタイプです。 市販のマウスガードは,選手自身による適切な調整が困難であることに加えて,適合性や形態が不良なため、その使用感はきわめて劣ります。

市販のマウスガードにはそのままつかうストックタイプと、熱であわせるマウスフォームドタイプがあります。

◆そのままつかうストックタイプ ◆熱であわせるマウスフォームドタイプ
形が変えられない既製のマウスガードです。なかなか口に合いません。   ボイルアンドバイトタイプのマウスガード 熱を加えてあわせるタイプですが、大まか にしかあわせられません。

熱でやわらかくなったところで、大まかにあわせますが、なかなかあいません。

あっていないマウスガードは口をあけただけで脱落するため、スポーツに集中できません。かみ合わせがずれてます。(選手自身の調整により、正中の不一致や臼歯のみの咬合となっても気づかない)
まっすぐ正しい位置で咬めているかたしかめることができず、自分で作るのは難しいです。 。


カスタムメイド・マウスガードには,大まかにその作り方によってプレシャーラミネートタイプ, バキュームタイプ,および埋没填入タイプの3種があります。 歯科医院で作るマウスガードは、個人の歯とかみ合わせにあったものを作ることができます。




カスタムメードタイプのマウスガードの作り方を紹介します。

■模型 歯の型をとり石膏を流して顎の模型をつくります。
■噛み合わせ 上下の噛み合わせを調べます。


■加工 弾力性のシートを加工成型します。機械で加圧や吸引をして、作ります。

吸引型は簡便に作ることができます。
 
加圧型は何層にも重ねることができ、複雑なマウスガードを作ることができます。


■研磨
 
切り取って、形をととのえて、磨いて作成完了です。
あとは口の中にはめて、かみ合わせを、チェックして調整します。
■完成
 
完成したカスタムメードタイプのマウスガードでは場所によって硬さを変えたり、文字を入れることができます。



マウスガードは、プロスポーツや特殊なスポーツの選手だけのものでなく、お子様のスポーツ時ケガを防ぐ道具でもあります。