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僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える
さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終りーーデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。
さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終りーデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。
【抜粋】
さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。
双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。
やがて来る一つの季節の終りーデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。
■発売日: 2004年11月15日
■ページ数: 183p
【お勧め度】★★★
9人が参考になったと回答
氏の二作目。裏表紙に青春三部作の第二弾とある。氏の以降の作品のモチーフがちりばめられており,偉大な画家のエチュードを見ているような感覚を覚えた。この作品が書かれた1980年に読んでいても,今ひとつ良く分からなかっただろうと思われる。これはその時代を懐かしく思えなければ面白くない作品だ。余韻に浸りながら,さてこの次の作品を追いかけて読んでみようと思った。
1人が参考になったと回答
ザフー。ピンボールの魔術師。昔なつかし。
0人が参考になったと回答
高校を三年に進級して、進路について差し迫った色々があった頃、僕は二ヶ月くらい学校をふけた。夏の蒸した部屋でカーテンが閉まっていた枕元にたくさんの本を積んで一日誰もいない家で五冊六冊読むといった生活をしていた。
生活というほどでもなかったかもしれない。
ノルウェイの森を読んだのがその始まりで、村上春樹に魅せられ、それから一年の間に村上春樹の長編のその過半数を読破した。その度いろいろ感ぜられる事はあったなれど、この作品が最も印象的に思えた。
「ねえ、誰かが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」ジェイのこの台詞に痺れ、僕は文庫本を常にポケットに忍ばせる様になった。
「またいつか会おう」
出会いと別れ。
読後は心の中にぽっかりと喪失感がありました。
直子の死、双子との別れ、スペースシップを直子に重ねていたのかのかも。
雰囲気は決して明るくはありませんが、重苦しい感じはなくさらさらと読めました。
9-11月という寂寥感もありました。
近年の村上作品から入り,遡って初期作品にようやく辿り着いたが,主張や文体が全く変わっていないことに驚く.のらりくらりと抽象的な文体で織りなされることで,青年特有の生への漠然とした虚無感が描かれる.ピンボールがどのような暗喩となっているかは人それぞれ感じ方が変わるかもしれないが,徹頭徹尾捉えどころのない,出口のない迷路を彷徨い続けている感覚.そして,読了後の出口に辿り着いたことに対する安堵感と,そこが本当に(自分にとっての)出口なのか,という不安感とでグチャグチャになる.
※1時間ごとに更新
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