2010年10月15日

02.政治・経済

県議補選市選挙区17日投票へ

和歌山県議会議員和歌山市選挙区補欠選挙

街頭で懸命に有権者に手を振る候補者

県議会議員和歌山市選挙区補欠選挙(欠員2)は17日、 投開票される。 森礼子氏(42)=自民新=、 関佳哉氏(66)=諸新=、 浦口高典氏(55)=民主元=の三つどもえの戦いとなり、それぞれが独自の政策を訴えている。 ただ、単独で実施された前回(昭和61年)の同補欠選挙の投票率は19・54%だったため、今回も投票率の低下が心配される。

森陣営 森候補は女性の視点で福祉の充実と観光振興を重点に訴え、 選挙カーでの街宣や企業回りなどで支持の拡大を図っている。

鈴木俊男後援会長は 「出馬表明が遅れたが、 県連主導で党の熱心な支持者を中心に徐々に名前が浸透してきている」 と補選対応の難しさを吐露する一方で、 選挙終盤で手応えも感じている。

森候補については 「西口勇元知事の選挙なども手伝ったことがあり何事にも積極的、 勇気がある。 将来は政治家として大きく成長する可能性を秘めている」 と評価する。

投票率は15%前後と予想、 2、 3万票の攻防とみる。 「浦口候補は基礎票もあり有利だが、 こちらも追いつけ追い越せで射程圏内に入った」 としている。



関陣営 関候補は、 JR和歌山駅や和歌山市駅など公共の場を中心に市内一円を選挙カーで回り、 道行く人の声援に応えながら最終日に向かって力を振り絞っている。
街頭演説では、 地方行政の財政難や和歌山県の人口減少などを挙げながら、「ふるさと和歌山を難局から乗り越えるようにしなければならない。 そのためには大阪府の橋下知事や名古屋市の川村市長らが進めている政策など自分たちの身近で起こっていることに目を向け、 和歌山県も地方政治の改革へと進んでいくことが必要」。 また、 政策として 「政務調査費の全面カットや議員定数と報酬の削減を目指し、 意識を新たにするべきだ」 と地元への熱い思いを声高に訴えている。



浦口陣営 浦口候補は、 選挙カーで市内をくまなく回り、 元職の知名度を生かして支持を訴えている。 最終日の16日には党幹事長の岡田克也衆院議員が来県し、 応援を受ける。
街頭演説では、 県内の人口が100万人を切り、 今後もさらに減少していく危険性があるとし、 「すでに人口激減時代に突入している。 これをまず県民が共通認識として持つことが大事」 と訴える。
浦口候補はその上で、 「箱物や道路などを作るだけの一方通行で、 夢を語るだけの政治ではだめだ。 今まで人口減少について目を向けず、 策を講じなかったことを反省しなければならない。 そこから次の世代につながる施策を考えていく必要がある」 と声を張り上げている。





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