使いづらいと何かと不評なMac用Microsoft Office。今までMacユーザーはOfficeに関して、いつも貧乏くじを引かされているかのようでした。しかし、Microsoft Office 2011は、ベータ版を見る限り、今までのバージョンに不満を持っていたMacユーザーでも、納得できるものとなりそうです。
Office 2011を見て最初に気づくのは、今までのMac用Office以上に、Macライクであるところ。煩わしいGUIなどが、以前までのバージョンに比べ、調整されています。Office 2004では、ウィンドウツールバーの一部に見えたパレット、Office 2008では、完全に分かれたパレットが採用され、ひどい有り様でした。ありがたいことにOffice 2011では、全ての重要な項目が、独自のリボン「Home」に収められました。問題の、分かれたツールボックスはデフォルトで未だに表示されるものの、重要な項目は含まれていないので、必要な時以外は閉じてしまってOKです。
新しいリボンは、Windows版のリボンと似ており、Mac版とWindows版の両方を使うユーザーに、優しくできています。さらに以前までの、ややこしく、お目当ての機能が探しづらかったオプションが簡潔になりました。使えるオプションの濃縮されたものが、一つ一つのリボンに収められています。しかし、1つのリボンに含まれているオプションの数が膨大なため、普通のウィンドウサイズに収まらないのが難点です。ウィンドウをリサイズしなければならず、ドロップダウンやスクロールもできません(最終版で修正されることを祈ります)。
見た目に関しても、今まで以上にMacライクなものとなっています。テンプレートがiWorkのものと非常に似ていて、特にOutlookは今までに比べ、はるかに見栄えが良いです(独自のリボンも搭載されました)。
パフォーマンスについては、2008との明確な違いをまだ発見できていません。動作は依然、遅く感じます。しかし、まだベータ版なので、これからまだ進化するかもしれません。Officeを使わなければならないMacユーザーの方々は、希望を持って待っていて良いと思います。以下のスクリーンショットも参照してみてください。
Whitson Gordon (原文/訳:松井亮太)